浄瑠璃寺の秘仏、吉祥天女像は、
1212年に本堂に安置されたという記録が
あるそうです。
秘仏ですが、春や秋にご開帳があり、
拝観のタイミングは合わせ易いかと思います。

顔と体幹部はヒノキの一木。
長らく秘仏だったので、大変美しい色彩が
残っています。
写実的な部分と、理想像との部分が、
絶妙にバランスよく絡み合っており、
気品漂う天女像です。
おそらく奈良仏師の手によるものと思われますが、
並々ならぬ手腕を感じますね。
秘仏開帳のタイミングにも何度か訪れていますが、
正直、最初はそれほど注目してませんでした(^_^;)
しかし後々よく観てみますと、
如来像や菩薩像、明王とも違う
天部像独特の表現が散りばめられて、
大変興味深い像です。
吉祥天と言えば、三十三間堂の吉祥天像の
美しさは譲れませんが、
こちらはこちらで魅力的ですね♪