地獄の閻魔さま!
といえば、ここ宝積寺の
鎌倉時代作の閻魔王像も有名です。

目前でゆっくりと対面出来ます。
地獄の閻魔さま!ですから、
口を大きく開き、眉間には深いシワが!
怒りの表情ですが、ゆっくりと対面していますと、
恐怖というより妙な安心感さえ漂う不思議。
閻魔さまやお不動さまに時々身を正して頂かなければ、すぐに悪さばかりしてしまう煩悩の器。
そんなどうしようもない愚かな我々を、
閻魔さまは見限らずに、見捨てずに、
本気で怒ってくれます。
こちらがもう諦めようと思っていてもムダ(笑)
それでも怒ってくれる閻魔さま!
それは多分、どうしようもない愚かな煩悩の器で
あることへの気付きと、叱咤激励かもしれませんね。
理由や根拠???
そんな不毛なことより(笑)
おばあちゃんが
「嘘ついたら閻魔さんに舌抜かれるで!」
と云われたから嘘をつかない。
「閻魔さんのバチが当たるで!」
と云われたからなるべく心身を正そうとする。
それは立派な信仰であり、
アイデンティティです。
それ以上でも以下でもなく。
それでもなお、生かされている限り四苦八苦、
煩悩の炎に身を焼かれる我々を、
観音さまやお地蔵さまが憐れみ、
慈しんで受け取ってくれる。
ゆえにまた身を正そうとする(閻魔さまやお不動さま)しかし人間にはムリな所業で泣きつく(観音さまやお地蔵さま)
………以下娑婆無限ループ(笑)
からの、最強の如来!!!が最終的にすべてを
よきに計らい、まるごと浄土に救いとってくれる。
東寺の立体曼荼羅と金堂の薬師三尊、
三十三間堂の千手観音と二十八部衆など、
大きなお寺ではお堂を(迷惑にならない程度に)
行ったり来たりしていると、
ループをお楽しみ頂けること請け合いです(笑)