古寺行こう・広隆寺 | 松本景の Pianissimo diary

松本景の Pianissimo diary

音楽の事、お寺巡り、猫との暮らしなど、日常の些細な事まで、徒然なるままに記した日記です♪

太秦と言えば…!!!


映画村があるわけですが、

古寺、広隆寺も仏像の宝庫です!


広隆寺は、603年、

朝鮮半島からの渡来系、秦河勝が聖徳太子から

仏像を賜って祀ったのが最初だと言われています。

そのため、聖徳太子の七カ寺の中で、唯一京都にある

古寺として今に伝わるお寺。



なんといってもまず、彫刻として初めて
国宝認定された弥勒菩薩が有名ですね。
赤松の一木で作られた端正な像。
こちらは宝冠弥勒菩薩像といわれ、
下記は通称"泣き弥勒"。

こちらは樟の一木造りで、奈良様式。

両像共に、56億7000万年後に地上に降り立つべく、
深く思索に耽る慈悲の姿です。

広隆寺には霊宝殿があり、
そちらに数々の仏像が安置されています。

弥勒菩薩以外にも、
定朝の弟子、長勢による日光・月光菩薩や、
国宝である十一面千手観音像など、
奈良様式から平安期までの素晴らしい仏像が
所狭しと並ぶ贅沢空間!
霊宝殿の前には綺麗なハナミズキが咲きます♪

そして、少し離れた所にある講堂には、
こちらも国宝の阿弥陀如来座像。

説法印を結ぶ丈六の阿弥陀さまです。
840年頃の作とのことで、堂々たるお姿です。

説法印の阿弥陀如来は密教経典に登場しますが、
その影響を受けたカタチで、脇には地蔵菩薩と虚空蔵菩薩が。

映画村にもロマンがありますが、
さすが古寺の中の古寺、
太秦広隆寺にはドラマティックなロマンがいっぱいです!