「仏像」というと、木像や銅像が多いのですが、石像もあります。町中ではよく石のお地蔵さまなどは見かけますね。
その石像の中でも、磨崖仏というのもあります。
切り出した石材ではなく、岩壁などに切り出した仏像で、数は少ないそうです。
写真は奈良の宇陀市にある大野寺の麿崖仏。
移動不可能な状況で、自然の一部として悠久の時を経てきた仏像。。。
おそらく沢山あったのかもしれませんが、風雨にさらされ消えていったものも少なくないでしょう。
大野寺の麿崖仏などはかなり線刻なども美しく、貴重な石仏ですね!
京都の化野念仏寺というお寺には、多くの無縁仏の石仏があります。かつて無縁仏の風葬の地だったということで、空海の道場を法然が念仏寺にあらためて供養の地にしたという経緯があるそうです。
ここの石仏はほとんどかたちを成していないものも多数。しかしその辺りは、八百万の神の国でもある日本、神仏が宿る立派な仏像なんですね。