旅のつづきです。

暑さの中、記憶をたどるように急な坂道や林の中を歩かせ過ぎたため、石段街の入り口で具合が悪くなり、ヘナヘナと座り込んでしまった母。

 

頭を打ったら大変と必死に支えたけど、重たいのなんのって。

しかも急な坂道。

 

本物の介護って慣れてないから全然できない。

必死で起こそうとしていたら、離れたところにいた若者が二人駆け寄ってきてくれたのです。

「こいつ、元看護師ですから!」と一人を残し、もう一人はどこかへ走っていきました。

 

元看護師さんは母に近寄り、脈を見て、手を握らせ、診断。

背中がぐっしょりなのを見て、補給した水分より多く出てしまっている、と。

意識はしっかりしていたので(ただ歩けない)、このまま様子見て立てなければ救急車かな。

壁に寄り掛かれる場所まで移動させてくれて。

 

そこにもう1人の人が近くのホテルから従業員の人と一緒に戻ってきました。

ビニール袋に氷を詰めた氷嚢と業務用の保冷剤をバスタオルでくるんだもの。

氷嚢を首の後ろに当て、保冷剤を素早く脇の下に挟みます。

これだけでみるみる具合がよくなっていきました。

 

私の目から見ても、少し休めば大丈夫そう。

なにしろホテルは見えてはいるのです。

ただ、急な石段が……。

 

とにかく丁重にお礼を申し上げ、若者たちは立ち去りました。

 

が。

その3分後、元看護師の方が走って戻ってきたのです。

手にはイオン飲料。

「これを時間かけてゆっくり飲んで。部屋に入ったらエアコンかけてすぐに横になってね」

 

ああ、もう感謝感謝。

こういう時どうしたらいいのでしょう。

お名前を聞く?

まさか代金を差し出すのも失礼な気がしました。

頭が回らない……。

 

ここでしばらく休む。

ちょうど友人からLINEが来たので、事情説明。

親は自分が思っているよりずっと老いてるんだよね、という話に。

ああ、実感。

 

しばらく休んでいたのですが、結局石段を上がったところに見えているけど、自力でホテルに行くのは無理!

そこで、電話して車で迎えに来てもらいました。

(横の迂回路が車道)

 

で、部屋で休んでいたら、夕飯の頃には「あれはなんだったんだ!?」というくらいに回復。

適切な処置のおかげだと思います。

 

宿は老舗の岸権旅館。

 

 

館内至るところに生花が活けてあり、なにより温泉が素晴らしかったです。

 

私はチェックインしてすぐに露天風呂へ。(屋根あり)

誰もいなくてボケーッと温泉に浸かる至福の時。

そしたら、すさまじい雷と豪雨が!

それを眺めるのもまた一興。

 

 

部屋からの眺め。

 

ご飯もおいしかった。

 

夜S先生と業務連絡。

ひろりんさんからパーティーの感想ブログをでいろいろ教えていただいたので、それも伝える。

Aさんのデモ大成功よかったですね~って。

 

私はといえば、なにしろ半月もレッスンに行けない……。

そんなに忙しいんですか?(←LINEだと丁寧なの)と訊かれたので、今は旅行中なんですよ、なんて話も。

ああ、ダンスに行きたい。

 

翌日の予定は全部とりやめて、早めに帰京することにしました。

まずは保冷剤を出してくださったホテルへお礼に。

旅先なので気の利いた菓子折りというわけにもいかない。

コンビニで大量にドリンクを購入してお礼がわりに。

 

こちらのホテルの方でした。

 

看護師の若者たちには、お礼のしようもなく……。

本人に届くかわかりませんが、帰ってきてからツイート(今はXっていうのですよね)してみました。

 

 

旅の仕上げは、上記のホテル玉樹の別館のカフェでこの夏初めてのかき氷。

優しい味でした!

 

 

というわけで、11時半のバスに乗車。

草津から来たというのに、時間ぴったりって日本の交通機関すご過ぎだろっ(笑)

 

が、しかし……

トラブルはもう1つあったのです。

 

つづく。(無駄に引っ張ってすみません!次は短く終わります)

 

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