久しぶりのダンスブックレビューです。

 

著書は、神元誠・久子夫妻。

海外へのダンス留学をするほど本格的にダンスを学ばれ、1979年からダンスサークルを主催し、ダンス関連の著書も多数。

よくダンス理論についての講義をYou Tubeでも発信されていますよね。

 

この本は、小難しい理論ではなく、「イメージする」「思うこと」を強化するためのたくさんの言葉が書かれています。

 

からだのことからスタンダード、ラテンの悩み、サークルでうまくなるためには、女性のための話などなど。

とてもわかりやすいので、スッと頭に入ってきます。

そして、そうやって入ってきた言葉を意識に入れておくことが上達のコツなのかなあと思わせてくれます。

 

例えば、からだのことなら、「大腰筋を鍛えて脚も長く!」。

サークルでうまくなるの章なら、「プロを目指すな!」(=自分のレベルに合わせて下半身を強化)……その他

「結婚生活のようなスタンダード」「リーダー以外と踊れない」「気持ちの中を一人にしない(ラテン)」「シンデレラへの道」「競技選手は偉いの?」「素の自分を捨てる」……などなど。

見出しだけでも読みたくなりませんか?

 

ダンスがうまくなるには、実際のレッスンやシャドーだけじゃなく、マインドの方も強化していくとさらにいいのだと思わせてくれる本です。

 

                        ぼけーぐすんえーん

ここからはちょっと暗い話なので、正月早々訃報の話は勘弁して~という方はスルーしてくださいね。

 

昨夜、夜のラテングループレッスン(基礎的なことをやってくれるとても有効なクラス)から帰って、ホッと一息ついたとき電話が鳴りました。旧知の番組スタッフからです。

開口一番の言葉が、理解できたのに脳が拒絶して、「え?もう一度言って」と言ってしまいました。

よくドラマで出てくると、ダサいと思って私は書いたことのない「もう一度言って」……実際に出ちゃうんだ、なんてアホなことが一瞬頭をよぎりました。

それは「Tさんが亡くなりました」という言葉でした。

 

誕生日が同じで同い年。私がデビューしたドラマのスタッフで、今もレギュラー番組も一緒にやっているディレクター。

もう20年以上のつき合いです。

様々なトラブルに遭遇しても、不思議と切り抜けてきたのに会議中に倒れ、運ばれた病院で12時間に及ぶ手術を受けたものの……ということでした。

大動脈解離だったそうです。

ショックすぎて涙も出ない。

ちょうどそこへLINEをくれたダンス友達に事情を話し、ちょっとやりとり。

「悔いがないように生きたいよね」という言葉が同時に打ち込まれました。

たぶんお互いに頭にあったのは、踊りたい人と踊りたいものを好きなだけ……ってイメージだったと思います。

 

今ほど健康な人でもコロナでリスクと背中合わせの生活を強いられるときはありません。

本当にいつ自分が……と思えば、一瞬一瞬を大事に生きていかなくちゃいけないよなあと思いました。

 

皆様もご自愛ください。

 

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