「ダンスはステップではなく、互いのからだとからだの接触面が生み出す
バランスで推進力を得て踊るものだ」
そんな一節があります。
筆者が初歩的ステップを覚えたばかりの頃、ダンス歴の長い男性に
組んでもらった時、「君とじゃダメだ」と否定されたシーンに出てくる言葉です。
ワルツでスーッと踏み出して決まった瞬間は、セ○○○なんかより気持
いいのだと言われ、だったらうまくなってやろうじゃないかと思ったという
エピソード。
パリでダンスを習い覚えた著者は大変苦労されつつも、今は
人生のパートナーとともに競技にも挑戦している方です。
すべての種目の歴史まで書かれていて、たとえば、ワルツは社交・外交に
必須の教養だった時代もあるけれど、
もっとさかのぼれば、風俗を乱すとして禁じられていた時代もあった
……なんて興味深い話が10種目それぞれについて知ることができます。
よくよく考えてみれば、
ラテンとスタンダードじゃ着るものからして全然違うし、
発祥の地も歴史も違う。
それでも10種目まとめて「社交ダンス」とするのって、
暴挙といえるぐらいすごいことですよね。
だけど、だからこそ飽きないともいえるわけで。
ダンスの成り立ちについて学びたい人にはおススメの一冊です。
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