昨日ダンスに関するお金の話をアップしましたら、早速友人から電話が

かかってきまして……

「ちょっと!ダンスにそんなにお金かけてたの!? それだけあったら、

もっと海外旅行にも行けたし、それこそマンションだって買えたでしょ!

もったいない!」

 

あーハイハイ。ごもっともなんだけど、ちょっと待って。

たぶんダンスに使ってなくても、違うことに使ってたと思うよ。

それ以前に、あの頃、ダンスやってなかったら、私、間違いなくウツになってた。

実際カウンセリングにも通ってたしね。

 

……そう言ったら黙りました(笑)

そうなんです。ダンスを始めた頃って、プライベートがズタボロで、自分を否定され

自信をなくし、メンタルが相当ヤバかった時期だったんです。

もちろん仕事はあったし、親や友人にも恵まれていました。

でも、内面だけは自分でコントロールするしかないわけで。

 

たまたま出会った先生もよかった。

その頃習っていたT先生は、学連出身ではなく、自分の家庭も複雑という背景

もあって、20代だったのに妙にオトナで。

それに性格が破天荒。

こっちはお客なのに「おまえ」呼ばわりでした(笑)

踊りながら「先生、今日さあ、弁護士と話してたんだけど……」

(ここでスピンターン。ダンスに集中しろ)

「おまえの話はなんでそういつもヘビーなんだ!」

みたいなやりとりのおかげで、いつも笑っていられました。

でも、レッスンは本当に熱心で、曲がりなりにもスタンダードならそんなに

人に迷惑かけずに踊れるようになったのはこのT先生のおかげです。

しょっちゅう留学で留守にするたびよその教室に預けてもらえたので、

いろんな先生に習えたのもよかったです。

 

デモに出るために自分を磨いて、1日だけのシンデレラのごとく美しいドレスを

着て、褒めてもらえて(義理でも笑)。

それが明日への活力につながっていたんですね。

だから、ついついお金も使っちゃってました。

 

その後、生活が変わっていったんダンスをやめました。

先生が遠くに行ってしまったということもあるし、経済的にもダンスしてる

場合じゃないなという危機感もありで。

でも、ダンスをやめた途端に、一番大きな問題からは解放されたはず

なのに、今度は他がうまくいかなくなっちゃった。

で、また再開……(その後また休みました)……この繰り返しで今日まで

きました。

 

人生を一定の波のまま進める人はそう多くないと思います。

多かれ少なかれいろんなことが起きてさざ波から大波まで起きて

時には流されて自分を見失いそうになることもあると思います。

すべての人がダンスに安らぎを得られるかどうかはわかりません。

ダンスに対する向き合い方もさまざま。

かけられる予算もその時々で違うはず。

できる範囲で無理をしない。

そうしないと楽しみが苦しみになって本末転倒ですから。

 

いずれにしても私はダンスと今まで出会ってきた先生やダンス友達に

とても感謝しています。

 

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