真夜中のキンシャサの街を、車は大音響で音楽を流しながら
この真っ暗な闇の中、車のライトだけを頼りに、デコボコ道を上下左右に
大きく揺れながら走り抜ける。
まるでキノワーズ(キンシャサっ子)の人生のようだ。
窓から入る熱帯ジャングルの濃厚で生々しい風が身体をすり抜ける!
今夜はみんなとクラブのハシゴだ。
レンバにある” テンペラチュール40”から、”チェチェ”に移り、
その後、ボウマルシェの高級クラブにも立寄り、ラ ポワン ガバの大きなクラブ ”メトロ”にも立ち寄った。
そして、最後に、危険地区と言われるガバ地区を通り、、、と
助手席に座っていた私はその時ちょうど自分の手でスマホを持っていた。
車は信号機で一瞬止まった、とその時、
窓からぬっと黒い手が侵入し、私のスマホを掴んだ。
が、私はとっさに奪い取り、ギリギリ、セーフで盗られなかっのた。
ちょっとした油断をつかれた。いつもはあんなに用心しているのに、、、。
しかし、盗られなくてよかった。そう、これを教訓にして、気を引き締めて、強気でいこう!と、気を取り直し、 その後、ガバ地区をぬけて名前も忘れたやばい地区らしい所のカッコイイクラブに行って楽しんだ。
クラブと言っても、ほとんど吹き抜けの大きなバーみたいな感じで、大抵は今、流行っているナイジェリアのアフロビーツ 系の曲、もちろんコンゴの最新ヒット曲、ほとんどリズム中心のダンスミュージックなどエレクトリックミュージックが中心だが、さすがここはコンゴ、
もちろん"NDONBOLO"(ドンボロ、日本ではリンガラポップス?)はどこに行ってもかかるよねー。
もちろん 生演奏のライブも毎夜、どこかでやっている。
なんと言っても世界遺産になった、”ルンバ ロック” 発祥の地だ。
そう、ここは、歌って、踊って、音楽の街なのだ。
キンシャサの夜は濃い。
暗闇の中に浮かび上がる 灯り、爆音、
車と人の洪水。
街全体が生き物のようにうごめいているようだ。
" 今を 深く濃く味わいつくせ! "
そう声が聞こえる。😁