コロンビアのカリブ海に浮かぶ謎の小島から飛行機でグアテマラシティーに着いたはいいが、当然、一円足りともない。

ここはあの島のように豊かな自然の恵みが手にが入る訳でもなく、愉快な仲間達もいない。ひとりぼっちだ。ショボーン

 ここからメキシコシティーの知り合いのうちまでぶっちぎりのヒッチハイク&野宿しかないよなー。

とにかく、これからスリルとサスペンスの旅が始まるのは間違いない!

 トラックの荷台に乗せてもらったり、バスをただで乗せてもらったり、泊まるところは大抵、降ろしてもらった所で泊まるあても金もない私をみかねて運転手さんが泊めてくれるうちを探してくれたりして一度も野宿する羽目にならず助かりウインク

何日も泊まる場所や食事も人のお世話になり、ほんとに優しい人達ばかりで、この世の中には悪い人なんていないんじゃないかと思えてきた程だった。そんな 矢先、次にヒッチハイクで捕まえて乗りこんだ車は、山超え、谷越え、どんどん山奥へと入っていく。しかも どんどん、夕暮れも過ぎ、夜のとばりも降りてくる。✨ 星が綺麗な夜空ではあるが、、。オイオイ 大丈夫かー。

  ”お兄さん、なんか山奥へと入っていくけど~、どこに行くんだろ?”

  ”大丈夫だ。心配ない。もうすぐ着くから。今夜、そこに泊まれるはずだから。”

 そうなんだ。😅 でも、だいたい騙す悪い奴とか、みんなそう言うよね。心配ないって、、。笑い泣き

もう外は真っ暗だー。街灯も何もない。

と、言ってもここで引き返すことも出来ず、降りてもこんな山の中、怖いよ~。山奥の小屋とかに行って、山賊に売り飛ばされるとか、待てよ中米はゲリラが多い、まさか無理矢理、ゲリラに加入させられるとか、、。

だんだん 不安が押し寄せて妄想が広がる私であった。

 慣れ親しんだあの島にはいつも明るく優しい仲間達がいたし、カリブのあの青い海と椰子の木🏝もあったし、淋しそうな顔してる時は、ギター片手に陽気に歌って元気つけてくれ流友達もいたし、いつも踊ったり歌ったり、ほんとにあの島ではみんなに守られていて不安とか一切なかったもんなー。あーやばい 思い出すのはあの島のことばかりだ。

 それに比べ、今、この山の中、知らないお兄さんと車の中に一人ぽっちの私。夜の山がいっそう私を心細くしていく。

 マジやばい ここは一体どこ?ガーン 

そう言えば、子供の頃 先生に、”知らない人にはついていっちゃダメ”って言われたなぁ。

でも ずっと 知らない人について行きづめだったけど一度も怖い目に遭わないどころか、みんなとても優しくしてくれた。

だよねー。きっと、大丈夫、私はこのお兄さんなら信用できると思い、乗り込んだのだから。自分の感を信じよう。

こうして、私は車の中で一人でああだこうだと、心の葛藤しまくりしていると、

 ”着いたよ。”って。今夜はここで泊まろろうと大きな建物に入っていく。なんとそこは山奥の小学校の寄宿舎で今は夏休みで多くの生徒は家に帰っているから、ベットが空いているんだと小さな部屋の小さなベットに案内されたのだった。

 オーイ! だったら 初めから言ってよ。学校の寄宿舎に行くって。もうー😠 お陰で一人サスペンス劇場してたじゃん。まあ、とにかくよかったー。助かった。ありがとう。少しでもお兄さんのこと疑ってごめんなさい。

 そして 翌朝はここに残っていた子供達に起こされ、テーブルの上で朝食をみんなと食べた。もちろん メキシコはフリホーレスにトルティーヤと卵。その後はみんなと目一杯、遊んでお別れするはずであったが、みんながもっと遊ぼうよの声に遠慮なくここで2、3日遊んで体を休めることにした。

 ほんとにすべて、ここまで一期一会の出会いだ。もう2度と会えない人達ばかりだろう。その一瞬一瞬と出会った人みんなに心の底から感謝でいっぱいだ。

 そして、誰も知らない、ここがどこだかよくわからない、情報も何もない。ないないづくしの時は、自分の直感を頼るしかない。そして良いことも悪いことも沢山の体験を通してその能力も研ぎ澄まされていくのだ。

 現代の日本社会には自分以外のいろいろな物が守ってくれる。防犯カメラ、警報機、保険、情報、サービス、医療など。しかし、それらがあって当たり前で普通になると、それがなくなるといっそう不安感は増す。そして、依存しすぎると、自分自身の直感力、思考力が低下する。気がつかないうちに奪われていくのだ。

 もちろん、不安は誰しもが持っている。ただ それを必要以上に煽り 悪く言えば人の弱みにつけ込んで、いろんなものを売りつけ、押し付ける。そして、人々はいとも簡単にそれを手に入れ、表面的な安心を得るが、自由が奪われていく。

 悪が蔓延るこの世の中を生き抜くためには悪を批難するばかりでなく、それからどう自分を守るかを考えた方がいい。自分の身は自分で守る。でないと

 誰かの都合に合わせて思い通りになるロボット人間になりかねない。

 NO と言うべき時は言おう!

(ほんと言えばその悪もないんだけどね!?)

               世界は逆転する。