9章 ~シアトルライフ〜

 

①さよなら、養生園!

 

穂高養生園で、

最後の

4月~11月まで、

 

一生懸命
働き、


そして、

DAVIDのいる

シアトルへ行く!」

 

こう決めて、

DAVIDと

婚約後、

 

毎日の様に
メールや

SKYPEで


やり取りを
続けた。

春から11月まで
会えないけれど、

 

私は
穂高養生園
卒業を

頭に入れ、

 

楽しく充実した

仕事をした。

 

夏のある日、

 

DAVIDが
事前に

穂高養生園

スタッフ皆に、

 

秘密プランを

画策した。

 

いきなり、

私には

一切内緒で、

 

目の前に
DAVIDが

サプライズで

現れたのだ!!

昼休み、

部屋で
休んでいたら、

 

ノックされた

ドアの前に、

 

シアトルに
いるはずの

DAVIDが

 

満面の笑顔で

立っていた。

 

何故???

 

余りの突然の

登場に、

 

私は

驚き過ぎて

理解するのに、

 

時間が

かかった。

 

DAVIDの

背後には、

 

スタッフ皆が、

ニヤニヤ
しながら、

 

面白そうに

私達の様子を

覗き込んでいた。

 

ドッキリを

されると、

 

あまりに

驚き過ぎると、


思考が麻痺して、

すぐに

反応
できないと、

知った。

DAVIDとの
再会が、
 
余りに突然で
嬉し過ぎ、
 
スタッフが
去った後、
 
涙が急に
溢れて、
 
ワンワンと
彼の
胸の中で
大泣きした。
 
その日の
午後から、

 

2日半

(DAVIDが

事前に、

 

スタッフの
お願いして
あった様に
)も、

 

多めの休日が

私にあった。

 

穂高養生園

近くの

神社や自然を

散策しながら、

 

彼を案内し、

色々な

話をした。

この機会に、

 

私の大好きな

穂高養生園の


家族の様な

スタッフ皆に、

 

DAVIDを紹介

出来たのが、

 

本当に

嬉しかった。

 

 

穂高養生園の

ご飯を

 

彼が楽しく

堪能し、

 

私が
働く場所を

案内し、

 

DAVIDが

私の仕事を

知ることが
出来たので、

 

とても

ありがたい
時間だった。

諏訪と松本の

温泉宿へ

 

急遽
予約を入れ、

 

彼と過ごした

この

特別な夏休みは、

 

一生

忘れない。

 

2人の愛情が

より深まり、

心の距離が

これで、

 

グンと

近づいたのは、

言うまでもない。


DAVIDの
私への
ドッキリ企画に20

加担してくれた、

 

スタッフ皆の

素晴らしい
協力と
団結力にも、
 

心から

感謝している。

 

松本駅で、

11月の再会を

約束し、

 

DAVIDと
涙の

別れとなった。

 

穂高養生園

スタッフ達から、

 

「DAVIDは

優しいね!」
 

「イイ人に

出会えて、

 

本当に

良かったね!」と、

言われ、

 

私を
良く知る
家族のような

大切な
スタッフ達に、

DAVIDをそう

感じてもらえ、

 

素直に

私は嬉しかった。

11月は、

アッという間に

やって来た。

 

5年間働き、

大好きだった

 

仲間と

長野の安曇野

の自然とも、

 

穂高養生園とも、

これで卒業、

お別れ…。

 

スタッフ皆から、

寄せ書きや

写真集、

LOVEの

いっぱい詰まった

プレゼントを

沢山頂いた。

 

離れ難い
想いを胸に、

 

笑顔と涙で

胸がいっぱいの

別れだった。

穂高養生園での

学びや経験を
糧にし、

 

DAVIDという

人生の

パートナーと

共に、

 

「もっともっと

私は

幸せになる!」


そう、

心に誓った。

 

「心の底から

人を愛し、

愛され、

 

一人の
女性として、

幸せになって

いいのだ!」と

 

やっと

私は思えた。

DAVIDが

日本語を理解し、

上手に話し、

 

日本文化を

よく理解する、
 

本当に

心根が
優しい人だから、

 

出会って

3週間で

婚約したが、

この先の

私達の未来に

 

私は1ミリも

何も

心配や不安も

感じていなかった。