はなのみやこ
ルビーコレクション
香坂あきほ
⭐️⭐️⭐️⭐️
隣国の王子 ×隣国の元側室、今は身元不明の謎の青年
※前半、受主は、元ご主人の隣国の王とのお話になります。
BLファンタジー
架空国 なんちゃって中世ヨーロッパ調
(だけど現代より未来の設定なんだって)
受逆ハーレムのモテモテ状態
健気頑張り屋の受
攻主以外に受主は別キャラとのラブストーリーも
あるので2人だけの世界希望の方は
お勧めできませんので悪しからず
賢王との誉れ高い大国の王に寵愛されていたリード(受)は、年若な少年が新しく後宮に入るとの
一報を受け改めて自らの生き方に疑問を感じていた。
(このまま飽きられるのを恐れながらただ待つだけの
囚われの鳥のような生き方でいいのだろうか?)
そんな時亡き母の遺言
『自由に、誇りのある人生を』を思い出す。
そして何不自由のない城での暮らしを捨て
王の力の及ばない隣国にたどり着き
行き倒れていたところを救ってくれた
教会での奉仕の生活を始めていた。
そこにある日その国の王太子・ラウル(攻)が
視察に現れて!!
上下2段構成の分量多めの大作です。
主人公のリード少年が
幼い頃に事故にあったために
前世の記憶である現在の一般常識と
高度文明乃知識を持つという
ご都合設定のお陰で(これぞファンタジー)
後宮にいた時も
隣国の王太子の国政を担う側近としても
重宝されまくる。
それにホントに素直で頑張り屋で
女性だってほっておけない
キュートな子なので
いろんな人から密かに愛されまくってます 笑
本人が天然鈍感キャラなので
ぜんぜん気づいてませんし、
無自覚アピールで周りの人を
メロメロにしちゃってます。
それでもラブコメにはならず
真摯に自分の生きる役割を考え
前向きに生きるひたむきな少年→青年へと
大河ロマンとしての世界観が出来上がってました。
前半の攻主と言っても良い
リードの元ご主人であるリケルメ王も
可愛いげのある魅力的な年上男子として
ラウル乃当て馬にはもったいない
魅力的なキャラ
(なので最後のほうでリケルメ視点の振り返り語りが
おまけでついますがニヤニヤものですよ)
ほんとに、あっさりラウルとくっついちゃうのが
勿体無いくらいリケルメ王もダンディで素敵
もちろん作品通して最初から最後まで天然
可愛いリードくんのふんばりが
作品一番のチャームポイント。
単作として良くまとまってある作品でした。
最近のweb小説はみんなお上手ですよね。
『5人の王』の世界観好きな方ならハマると思います
あちらの受主より酷い扱いじゃないし
安心して読み進められます。