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有沢真由
日本ラブストーリー大賞シリーズ
あおいれびん
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


注 BLジャンル本ではありません

歴史モノ
Hシーン無し

信長 × 小姓

注 )何人か小姓は出てきますが
信長×蘭丸一択のファンの方は
回れ右して下さい。
むしろ蘭丸は当て馬にすぎませんので
悪しからず。

天下の風雲児・織田信長(攻)を取り巻く
才色兼備な
お小姓たち。
その美貌を見初められて
低き出生から上り詰め
信長の側に仕える事となった竹(受)。
殿からの寵愛
他の小姓たちへの嫉妬
戦乱の世に
翻弄される若者たちの
命の一瞬の輝きと
恋乱れる炎の赤き情熱の日々。

歴女必見‼︎
噂には聞いていた信長本。
どうせ どこぞの2次元本や薄い本と
おんなじでしょ
、と読み進めると
その深さにビックリ‼️ 
公式としてもさもらありなん、
なシナリオ。
知略家な信長ならこう考えたかも?
秀吉のズル賢さ
光秀の生真面目でナイーブな性格
蘭丸と信長の関係を違った角度で
推察してみた作者の意思。
又、登場人物がみんな実在の人物ならだけに
より公式伝記っぽいリアルさが
あります。
もちろん、『信長公記』参考文献にしている事は、大きいんでしょうけどね。

 ただ、残念なのは
作品の唐突なラスト
枚数制限なのでしょうか?
誰もが知る史実をあえて
クドクド書きしるさない作者の配慮でしょうか?

後者だとしたら
あまりに思慮に欠ける
不親切なエンディングだと思いました。
フィクションだから出来る
思い切った描き方があると思います。

信長の思いとその後の行動。
信長の言葉を受けての蘭丸の
その後の心境の変化は?
どう行動したか?
本能寺での出来事を聞いた竹の行動は?

フィクションだからこそ
語られるべき
それぞれの心境、行動が見たかったのに、

しかし、そうであっても
当時アマチュアだった方が
書いた本とは思えない
素晴らしい作品だと思いましたので
⭐️5つ