いとう由貴
クロスノベルズ
緒田涼歌
⭐️⭐️⭐️
世界的企業のCEO × 平凡なサラリーマン
幼馴染
玉の輿
身分差
異国
ロングストーリー
???(ネタバレになるので、
ぜひ読後にそれぞれ
考えてみてくださいね)
平凡なサラリーマンの智章(受)は、
ある日いつものように
冴えない1日を終えて家路を急いでいた。
そんな彼の目の前に
キラキラした王子様のような
綺麗な顔の外国人、怜(攻)が
花束を抱えて現れた。
『約束をかなえに来たよ』
???何言ってんの?ーーー
(あっ!そう言えばと、
記憶を辿れば
幼稚園の頃
遠くに行ってしまう友達に
『約束だよ。大きくなったら結婚しようね。)
とあどけない言葉を交わしたことがあった。
余りに幼すぎて結婚の意味も知らない頃の
他愛のない約束だったのに‼︎
怜に振り回されて
東京、NY、メキシコと
智章の毎日は大きく動き出します。
皆様
読中驚かれるのでは?
最初読み始めは
よくありがちな
シンデレラストーリーとか
天然俺様攻のトンチンカンラブコメ
かと思いきや
だんだんストーリーが
黒い方向に転がっていきます。
この辺りから
心臓がバクバクしてきました。
かなりこの攻、黒い。
それに対して
この智章君が良い子過ぎる‼︎
破天荒な怜(攻)の行動にも
ちゃんと訳を聞いて話し合い
正すところはキチンと直させる
広さと強さを併せ持つスーパー受。
それに対する怜の対応が
作中かなり後半の
彼自身の独白によって
読者をドン引きさせそうです。
《病んデレ》なんて一括りにできない程の
業の深さを感じる深海レベルの
闇っぷりです。
これが又、緒田先生の
おメメくりくりなイラストが
怜を邪気なく見せちゃって
尚のこと闇が誤魔化されてます。
でも、怜は
私が読んできたBL作品の中でも10本の指には
入りそな病み攻デスね。
《LOVE GAME 朝月美姫著》のレナードを思い出しますね。
どちらの作品も
最後は攻が目を覚まして(病気?を克服して)
ハッピーエンドになるから良かったけどね。
とにかく、表紙に似つかわしくないかなりの問題作である事は間違いなし。