森博嗣
幻冬社
⭐️⭐️⭐️
最初に
この本はBLジャンルではありません
ミステリーです
が、ジュネのような
美しい男の儚さが
私のアンテナに引っかかり
こちらに載せておきます。
インターポールの男 主人公
謎めいた職業不詳(男娼?)の美青年 主人公の学生時代の同室
主人公の婚約者
パリで起きた女優殺し
現場に残され全てを目撃した
青年の口から語られた
奇妙な言葉。
『やったのは神様だ
レナルド•アルペール、それが、神様の名前だよ』
インターポールで働くレナルド(主人公)は、
否応無く事件に巻き込まれていく。
それにしても奇妙な事だ。
そのげんばにいた青年•リオンは、
大学時代の極短い間寮で同室になり
対して仲良くもなかった男だった。
但し、一度見たら決して忘れる事の出来ない
魔性の美貌の持ち主なだけだった…
事件に関わる中、久しぶりに再会した
レナルドとリオン。
しかし、レナルドが愛し最も大切に思っているのは、学生時代からミシェル唯一人で
それは変わらない。
最初は
(何故、僕の名前を出したのか?)
単純な興味だけだったのに
リオンの魔性の美しさが
次第にレナルドを事件へと
関わらせていく…
最初は
退屈なミステリーだな
と思っていたのでが
美しすぎるリオンの
鬱しろのような佇まいと
それに巻き込まれる
人畜無害そうな好青年の主人公の
行動に
往年のジュネ的BL風景をみて
ドンドン読み進めていきましたが、
読み終わってみて
一変しました。
BL的にも
心に残る
【切な系】
ですが、
ミステリー作品としても
久々犯人当てられませんでした
く、くやし~
まあ、最後のオチ?は
読者に隠されてる情報なので、
当てるのは難しいとは思いますが、
その隠された秘密含めて
とっても切なくて美しいBLだな
っと余韻に浸ってます。
長作でもちろんイラストもないので
ライトノベル派には
キツイかもしれませんが
是非是非読んでみてもらいたいです。
ちなみに私は
魔性の美貌の男のビジュアルを
懐かしの映画『ベニスに死す』
のカワイ子ちゃんで想像しながら
読み進めてみたりしてました 笑