今井真椎
シャレード文庫
Ciel
⭐️⭐️⭐️⭐️
孤独な王 × 金で引き取られた宮廷の子
中華ファンタジー
ヤンデレ
調教
モブレ
子供の頃、貧しい家の為に
お金と引き換えに
宮廷に使えることとなった玲深(受)は、
ひょんなことからまだ幼かった皇太子•烈雅(攻)
と出会い、その国の王家のしきたりである
閨の作法役に抜擢される。
幼き頃に母を亡くした烈雅は、父である王とも
折り合いが悪く孤独な時を過ごしていた為に
玲深にのみ執着を深め、
夜毎玲深への寵愛は深まっていった…
時は経ち、王となった烈雅にも婚礼の時が訪れ…
かなりドラマチックで
長い月日と紆余曲折を迎えるストーリーで
ぜひ読んでいただきたいお話。
なのでこの後衝撃のネタバレも
あるので回れ右して
読後お会いしましょう。
もう読まれている方はどうぞ。
まず初めに
受はかなり痛い思いをします。
文字通り。
不憫受、耐える受としては
山藍先生の『花夜叉』に匹敵するんでは
ないかというレベルの耐え忍び型です。
あと、ネタバレですが、
男性のシンボルまで取られちゃいます。
(いわゆる宦官ですね)
あくまで個人的見解ですが
BL作品としてはどうなんだろう?
やはりソレもあって攻に愛でて頂くのごお作法だと思うので、この点にら関してだけは今井先生とは考えが一致しない萌えポイントなんだな。
それ以外は、
幼少期の二人の出会い
孤独な王の誕生
婚礼
玲深の宮廷で日々
などドラマチックに
場面や環境が
変わり続けて
飽きることなく読み進めていけます。
後半の二人の姿は
前半の烈の鬼畜っぷりが
嘘のように
ONE LOVEのひたむきさを
ヒシヒシと感じさせて
いい男だなと感じさせてくれます。
Hシーンも山藍作品に負けず劣らずの
バリエーション
描写の達者さでは
山藍先生におよびませんが
単純にドキドキはさせていただけます。
ネタバレはそれ以外に
ありますが
(裏表紙のあらすじはあえて読まずに
いきなり読み始めた方が
攻の愛の深さが哀しくも美しく
感じられてオススメします。)
ラストの二人の選択もより感動的に感じられますよ。