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木原音瀬
ビーボーイノベルズ
伊東七つ生
⭐⭐

⑴  ガテン系テディベア男子×ツンツンシャム猫男子
  *友達から恋愛へ
⑵  ヘタレ系理系教授×和風草食男子
     *年の差


3人の高校からの友達達.
吉本(受).三笠(攻).門脇(受)それぞれのLOVESTORY

2人は反発しながらも、めでたくカップリング。
もう一人も二人の成就を間近に立会いながら、自然と影響されたのか、
好意を抱く同じ大学の講師.松下(攻)に徐々に
心を通わせていきます。
1冊通すと、
雑誌連載から書き下ろしまであって
3人の高校時代から社会人まで
かなり長い時系列をたどって行きます。
これだけの
人物の成長記録、恋愛模様を
垣間見れて非常に満足しました。
近年あまり読んでいなかった
ピュアで
丁寧な心理描写の作品でした。
 読み始める時は
⑴のカップルの女王様受、吉本君が
好きで彼の登場シーンばかり心待ちにしてましたが、
ページが進んでいく毎に、
⑵のカップル二人の恋に不器用な
亀の歩みのような二人の恋模様が
気になってきたりして
読みながらも、こちらも
心の振り子がゆらゆら揺れる
不思議な作品でした。

どちらにしても、
この2組のカップルが
大好きになった作品でした。

また、個人的に
【片思い】と言う言葉について改めて
考えさせられました。
タイトル自体は
⑴のカップルを象徴しているのですが、
⑵のカップルのSTORYの中で
受主人公である門脇君が、
ポツリとつぶやく
付き合い始めてからも
片思いは続く、といった内容は
(確かにその通りだな)
と思いました。
付き合っていても、
本当に相手の考えが100%見えている訳ではなくて
一人もんもんと悩ましく思う
日々は続いて行くわけで
そんなかたおもいの日々は
お互いが言葉にしなければ
永遠に続いていってしまうのだから
やっぱり相手に思ってもらうためにも
二人の関係を続けて行く努力は大事なんだな~