鈴鹿ふみ 花丸文庫BLACK 成田敏詳丞 ★

(結果的には)元ヴィラ調教官 現在しがないサラリーマン?

       × 

    魔性のヴィラ調教官




かなりハードなSM

調教もの


ミステリーもの


 昔の彼氏への罪滅ぼしのために

彼が奪われた城を買い戻そうと

ヴィラの客相手にお小遣いかせぎで

自らの肉体を差し出して金をかき集める

ラインハルト(総受)。

 そのラインハルトに2年契約の

秘密の犬契約(M奴隷契約)を持ちかけてきたレヴィンスキー。

 しかし、それは完全なワナだった。



 誰にも内緒の奴隷契約のはずが、

顔に黒マスクをかぶせられだけの姿で

公の場にも引きずりだされて、

大勢の男に犯され、

見世物にされていく中で

だんだん自分の無様な姿が

周囲にあばかれていってしまいそうな

危うい段階になり・・・。

 そんな中、

当のレヴィンスキーが謎の黒マスクの男に

殺されたことにより

その殺人の濡れ衣をかけられるラインハルト!

 とにかくエグイ!

殺人が起きるまでの前半、

ほとんどレヴィンスキーのおぞましい

SMっぷりがこれでもかこれでもかと

描写されています。

 自らはラインハルトを抱かず

同じく奴隷の醜い男に犯させ、

      ↓

3人の客に媚薬を盛られて乱交

      ↓

酒場の大勢の荒くれ者達に輪姦

      ↓

酒場での●便ショー 

      ↓

公の場で裸で放置させ

      ↓

ラインハルトの友人に輪姦(顔は隠したままで)

      

・・と段段エスカレートしていく内容には

思わず吐き気がしそうなぐらいです。



この非情さ 山藍先生の描く「受」の扱いを越えますね

「萌える」というより、完全に「引き」ました。

 

 その上、あまりに公の場で犯され続けるため

とうとうラインハルトの仲間にまで

ラインハルトの奴隷契約はとうとうばれ

 友人の一人からはそれをネタに脅され

狂姦されるくだりは、

あまりにラインハルトがかわいそう過ぎて

ページすすみませんでした

(2日ほど放置してました)

 かと思えば 

後半のレヴィンスキーが

殺されたくだりからは、

いきなり犯人探しミステリーものへの

作品は変貌していきます



(鈴鹿先生 

  貴方はBLライトノベルズ界の

  柴田よしき先生を目指して

  いるのでしょうか?!

  ちんぷんかんぷんです)



 前半と後半の温度差についていけませんよ~

 それに、挿絵に出ていた攻お相手のリヒターは

完全なるヒールで当て馬。

本命は後半50ページくらいにやっとでてきた

昔の男、ウォルフ(攻)だったなんて(詐欺だ~)


すでにリヒター感情移入で読んじゃってましたよ~

 確かに派手に遊びまわっていても

恋に一途な男―ラインハルト―。

ウォルフのために身体とプライドを売ってまで

城を買い戻してあげようとしてましたが、

こんなぽっ!とお話の終盤にでてきた男に

ラインハルトが掻っ攫われてしまうなんて、

なんか納得できないな


(この作品の前に鈴鹿先生が書いていた

 別ヴィラシリーズ読んでないので 

 ウォルフ×ラインハルト

 の蜜月時期知らないから

 全然おもしろくないカップルです)

 なんか、ただただラインハルトが

 酷い目になっただけで

 全然カップルとしても

 作品としてももハッピーエンドに思えませんよ