樹生かなめ 講談社X文庫 奈良千春 ☆☆

意外にも紳士で純情、照れ屋な組長代行 

×清楚な容姿を裏切る嫉妬深く誰よりも過激な美人内科医

シリーズ10作目にして、

2人の再会編続き

(時間の経過でいうと2作目)

清和(攻)がとうとう組長になる正念場のお話。

 植物人間となった現組長の状態が組の人間にバレ、

真鍋組をまとめるためにも清和くんが2代目に襲名します。

 ギリギリまで可愛い清和くんをヤクザな道に残したくない

氷川先生(受)はお手製の爆弾まで作って

清和をつれて逃げようとします

(もう~ 昔っから氷川先生は考えなしの無鉄砲さんなんだから)

しかし、意外にもそんな清和を強く思う氷川の姿に

現組長の妻、佐和姐さんも2人の仲を認め、

氷川先生にとっては不本意ながら

清和くん2代目襲名になってしまいました。

 それでも、ホモな組長とオカマの姐さんに反発する

真鍋組舎弟や幹部の内部抗争もまじえ、

なんだかキナくさい方向に流れていきます。

 救いは、氷川先生の天然だけ?!

反清和派の舎弟にバカにされても

「??」って感じで暖簾に腕押し、な感じで

ぽか~んってしてます。

 こんなところが清和派舎弟のハートをつかむ

氷川先生のテクニックなのかしら(無自覚の魔性)

 しかし、まさにこのときから氷川先生の受難の日々は

はじまるんでしょうね~

 さあ、そろそろ、ほんとの続きが読みたくなってきましたね