樹生かなめ 講談社X文庫 奈良千春 ☆☆

オイルマネーの超リッチな本物アラブの王子様 

×美少女めいた容姿で凄腕の真鍋組諜報部隊の組員

シリーズ11作目にして、

スピンオフ

それも アラブ!!!

(相当、講談社担当血迷ったかな?マンネリ危惧して?)

今回の主人公は真鍋組が誇るサメ率いる諜報部隊の一員である「エビ」ちゃん(受)

お相手は物々内緒交換のターゲット、アラブの皇太子・カーミル(攻)である。

(時間の経過で言ったら一番早いかな 0作目~清和が組長なりたてほやほやの頃)

 組長からの依頼で間違って王子の手に渡ってしまった贋作日本画の

すり替えのためエビちゃんは王子に近づくのだが・・・。

 この王子、横柄そうに見えて実はかなりの天然?!

お国からの刺客に命を狙われても右から左。

のぽぽ~んとして 大人物なのかアホなのか?!

自らの命のことより、10歳も年上なのに子どもにしか

見えないエビちゃんの色気と一生懸命さに目がくらんじゃって

エビちゃんまっしぐら=になっちゃってます はい(笑)

 俳優に間違われる世界一のお買い得男なのに

意外に純情で女性に不埒なことができない性格が災いして

20歳にして童貞の王子は、

意外に腹黒いエビちゃんの手練手管にはまり

すっかり初恋に舞い上がってしまい、

朝から晩までエビちゃん えびちゃんなんですよ(笑)

 童貞喪失物語もウケル!

はじめてすぎて、受に

(ぎこちない動作なんて表現 生ぬるいし、

下手という形容も甘すぎる、

さしあたって、外見からは想像できないほど下手だ)

と思われている。Hが下手な攻主人公って どんな~

 その後は、初めてのHの快楽に目覚めすぎて

エビちゃんはかわいそうなくらい攻められまくって・・・

 やっぱり樹生先生の攻様ってなんか「変」ですよね

そこが愛らしいですがね。

 それにエビちゃんだって意外にしたたか、で魔性。

はじめての恋におぼれる王子のこと、手のひらでコロコロ。

自らの身体をエサにいいように王子のこと

弄んでる感じすらします。

 まあ、結局王子のほうが一枚上手で

日本と真鍋組の将来を盾に

「エビちゃんをお妃に差し出せ」って

清和さんに迫れば、エビちゃんはあっさり

真鍋組に売られるわけですし、

清和のあのどこから沸いて出るかという

資金もこのオイルマネーからなのか

と思ったら納得の逸話ですね。

まあ、お互い両想いなんだから

よかったね、お二人さん。