樹生かなめ 講談社X文庫 奈良千春 ☆

10歳年下のヒロインに頭の上がらないヤクザ組長

            ×攻様依存症の美貌の内科医

シリーズ3作目

今回は攻・清和組長の実母・園子を

めぐる藤堂組の嫌がらせ

古参幹部・安部と安部に由々しき縁のある

怪しい芸能プロダクション社長・祐との親子っぽい関係

を絡めてお話がすすんでいきます

前回より、清和と氷川先生(受)との

LOVELOVEシーンが増えてて

やっとBLっぽくなってきたかな

 今回は清和組長の初めてのお相手―クラブ竜胆の志乃ママの存在を知り、

氷川先生は嫉妬に狂います。

(甘い外見を裏切って氷川先生 かなり嫉妬深いタチですからね)


クラブ竜胆では因縁のある藤堂組の組長と遭遇し、

氷川は偶然、清和を捨てた母・園子が

今ではその藤堂組長の女になっている事を知ります。

清和の言い尽くせぬ悔しさ、悲しさを想い

氷川は自ら人肌脱ぎ、

園子の正直な気持ちを聞こうと

藤堂組のシマに単身のりこみます

それは、清和に絶対服従を誓う

熱い清和組の組員と藤堂組との

全面戦争を避けるためでもあった.

まさに極道の姐さん!!って感じですね。

 ただでさえ氷川くんは

清和くんがどんなに立派な漢になっても、

いつまでも子ども時代の清和くんが抜けず、

(僕が守るから)

ってお兄さん根性が抜けませんから、

清和くんにしてみたら、

大人のオトコになった自分を認めてもらいたくて

ジレンマなんでしょうけどね。

 なにかにつけ

「清和くん、お肉ばっかり食べてちゃ駄目だよ~

 野菜も食べようね~」

なんて、組員の前でもお兄さん風吹かせてます(笑)

 そこさえなければ氷川先生もいい姐さんなんでしょうけどね