吉田珠姫 シャレード文庫 相葉キョウコ ☆

世間受けのいい一見優等生の弟(実態は性格異常者)×おとなしく押しに弱い兄

エログロ

近親相姦

調教

複数


家の中には悪魔がいる。

大学生の風間文人(受)は

育ての祖父母の死をきっかけに

複雑な家庭環境の実家にもどされる。

そんな中、二つ年下の弟・達也(攻)は

歓迎してくれるが、

その異常なはしゃぎぶりに文人は薄ら寒さを覚える。

成績優秀で見た目もうよく、友達も多いという達也。

しかし文人への執着を露わにした達也は

無邪気に優等生の仮面を使い

家族を味方につけながら

文人の逃げ場を奪い

自らの檻の中に囲いこもうとする。

逃げるすべをなくした文人は風呂場でやすやすと

実の弟に犯される。

しかも兄を精神的支配下に置く達也の行為はさらに

エスカレートして・・・。


今年 はじまったばかりですが

間違いなく BADDEST 攻 でしょう。

なんてったって人、殺してますから。

一般人でですよ!

(ヤーさんとか スパイとかじゃなく)

それも 大好きな文人と離れて暮らすのが嫌だから

というだけの理由で 祖父母を放火して殺し、

文人に嫌なこといったからという理由で

母を自動車を細工して殺してます。


それもこれも複雑な家庭環境に原因があります。

嫁姑のおりあいが悪く

兄弟離れ離れの家にすむ

バラバラ家族の中で

両者の悪口にさらされながら

生きてきた達也の性格異常っぷりからして、

もはや兄・文人を愛しているのかも

読者には見えてきません。

たんなる自分の有利になるおもちゃを手に入れる

壮大なゲームのような

そんな薄ら寒ささえ感じられる作品です。


ただ、エロいことは間違いがない。

求めるものが「萌え」でなく「ドエロ」であれば

この作品は間違いなく貴方にヒットするでしょう。

まず、吉田先生作品特有の攻の頭の悪そうな卑猥言葉がすごい!

「じゃっあ~!お望みどおり、ソーニューしてあげるねっ。

 ビンビンおちんちん「達也号「ふーちゃんのケツマ●コに向かって

 出発進行!!」


シチュエーションもこれでもかこれでもかと

あらゆる責め苦が登場します。

風呂場

両親の前での羞恥プレイ

電車の中での言葉いじめ

お店の試着室でのコスプレH


・・・そして最後は

実はむっつりスケベだった実父まで

達也は巻き込んで3P


ところどころで見せる

達也の計算しつくされた

弱音トークまで利用して

文人をがんじがらめのしていきます。


もはや受主人公の文人は

ハッピーエンドとはいえないような気がしますね

そして達也の計略により

これからも

お金をしばりとるために

文人はその身体を実父にまで貸し出されなきゃいけないんですかね?


近親相姦もの 調教ものは

水原とおる先生の「春の泥」という作品もあるますが

あちらの作品のほうが

禁忌を犯すことへの

罪深さ、それゆえの2人の愛の深さがかんじられましたが

今回の作品は

ひたすらHがメイン。

Hな気分に浸りたい方向きの作品かな、


私的には

もっと「愛」の感じられる作品が好きです

ちょっと 気持ち悪くなる作品でした。


イラストの相葉先生の絵もうますぎないところが逆にエロくて

鬼気迫るものがありました。