佐々木禎子 講談社X文庫 ホワイトハート 実相寺紫子 ☆☆
敵か味方か・・・謎の男 × 香港マフィアのトップ
「ドロップアウトシリーズ」全3巻のスピンオフシリーズ
思わぬ偶然の重なりから香港最大手のマフィア組織「新勝義」のトップにたった
劉華炎(リュウワイム 受)はいらだっていた。
自分を裏切り、兄である華勝の部下となり、
己の手で報復することもかなわなくなった素性の知れない謎の男=パク(攻)の存在。
だが、なぜかパクは華炎に、再度近づいてきて、
香港で行方不明の日本のヤクザの子息の調査を依頼する。
「金の代わりに・・貴方を僕に下さい」と真摯な眼で告げるパクの言葉、
また、裏切りのゲームが幕を開けるのか?それとも真実の愛が芽生えるのか?
ドロップアウト読んでるときから
実相寺先生のイラストみて華炎さまが、
気になってしょうがなかった~
だって、あんなに美しい顔なんですもの~
ついに、ついに華炎さまが主役なんですね ウットリ~
それにしても、今回のお話はかなりヘビーなアダルトチックものですね、
ツンデレって言葉はBL業界では良く聞きますが、
それをこえてる受様ですね、
だって Hのときのキメ台詞が
「脱いでいると命じたはずだ」
「・・・いいからとっとと腰を振って私を満足させてみろ」
・・・だから。
まあ、なんといっても香港マフィア界最大手のトップに君臨されている方だから
プライドも山のように高いし、あの美貌だし
ツンツンしちゃったりもするんでしょうね、
そんでもってかなりの屈折した性格なので
いつか自分をまた裏切るかもしれない男に無防備になにもかもをさらけ出す
S●X行為に一番欲情するみたいですね、
また、今回のお話では華炎さまの幼いころのお話がでてきますが、
これがとっても悲惨、
ヤク中の母親と貧民街で暮らし、
生きるため、食べるために幼いことから身体を売っていた過去が語られます、
(彼の屈折して、どこか冷めた性格はこんな非情な環境から生まれてきたんでしょうね~)
それよりもなによりも、今回、こんがらがったのはパクのキャラクター。
そもそも、前シリーズの最後で華炎を裏切った上に、
華炎に銃をつきつけたりまでして、
「僕は貴方が好きなんです。あなたに恋をした。_あなたの部下として働き出した最初から。」
って言われても華炎さまじゃなくても 信じられませんよね~
裏切りの行動の動機についての説明が、
「あなたに僕を欲しがってもらうため、たやすく手に入るものじゃない手に負えない存在じゃないと貴方は僕をみてくれないから、貴方を裏切った」
とのたまっております。
ものすんごい根気というか、頭良すぎるというか 屈折しすぎてるというか、かなりの粘着質性格とみた!
それでも、2人の関係を良好なものとするために
これからも裏切り続け、求め続ける「バード・オン・ワイヤー」な関係がこれからも続くのかな
どちらも屈折しすぎてる2人なのでこれからも目が離せないものです、
それより、なにより 今回パクが華炎に調査を依頼する
日本がらみ、ヤクがらみの事件が解決していません、
今度の舞台は日本に移った上でまた パク×華炎 一波乱も二波乱もありそうですね
とにかくイラストの華炎が美麗です
とくに2人が見つめあうシーンはうっとりしました
眼福です~
イラストってBL萌えの必需品ですよね