松幸かほ アルルノベルズ 実相寺紫子 ☆

大人な執事 × 新進気鋭の画家にしてある財閥の愛人の子


絵を描き始めると他がみえなくなる新進画家の巧実(受)のため、

一乗寺家本宅から使わされた執事・遠野(攻)。

彼と過ごす優しい時間は父を亡くし寂しさを抱えていた巧実を静かに癒していった。

そのぬくもりを失いたくなくて

「一緒にいたい」と彼を引きとめる巧実に、

遠野は普段の冷静な様子を裏切るような激しいくちづけで応じてくれた。

彼が与えてくれる甘く激しい悦楽に溺れる巧実。

しかし、そんな彼の前に現れた元恋人・木下の卑劣な罠が待っていて・・・・。

遠野に助けを求められず、一人悩む巧実は?!


大好きだった「こんな、はかない嘘。」のスピンオフ作品。

今度の主役は一乗寺財閥の庶子、巧実くんと一乗寺財閥に使える執事さんの話。

前作でも寡黙で大人な遠野さんがすぶくて、気になる存在でしたが、

この二人がまさか結ばれるなんて、

でも 巧実くんにも幸せになってほしかったのでよかったかも

まさか まさかの「~はかない嘘」新婚カプの恭一×夏 との

共同新婚生活という大円団を迎えられるなんてなんてハッピーエンディングなんだ~

これぞ BLファンタジー!!

(でも 、この作品は「~はかない嘘。」のカプが素敵なのでぜひ そちら読んでから

こちらも読んでもらいないな、 私的には、恭一さん×夏さんがおすすめのカプだったな~

だから今回はこちらは星1つ)


さて、前作でも自分に似た夏を身代わりに一条寺本宅にもぐりこませた自由奔放そうな巧実くんだったけど、

今回の巧実くんはそんなワガママなキャラではなかったみたいね~

前作読んでるとかなり夏に甘える困ったちゃんなのかと思ってた!

結構、母や一条寺家の父が亡くなってからもそちらに頼らず、

自分の絵の才能で自活していこうとする芯の強い芸術家タイプとして描かれていました。

(其の分、日常生活能力はゼロなんですけどね)

前作の夏くんがおっとり、やわらかなオールマイティー受けするキャラだったとすれば

巧実くんは、(もう~しょうがないな オレがいないと)っていう面倒見のいい兄貴タイプ?!

にはたまらないキャラになるんでしょうね~。

ま・さ・に 執事である遠野さんにはロックオンなタイプだったんでしょうね(笑)

実は初めてあった日から狙われていた巧実くん!よかったね ~


夏くんも 巧実くんも 両親とも亡くなって天涯孤独の身だから

一条寺家の恭一さん、執事の遠野さんとみんなでいっしょにくらせて

本当に幸せなんだろうな~


前作では結構、ツンツンしてた恭一さんもすっかり夏さんのほんわかペースに巻き込まれて

優しい人になっててうれしかったな~

この分なら異母弟の巧実くんとも仲良くやっていけそうでよかったよ~


今回の作品は

前作のような二人の間のすれ違い、葛藤、ハラハラが少なく、

萌えポイントが抑え目だったので☆1つにしました。


でも、表紙の実相寺先生の憂い顔の巧実くんは萌えツボです

また「こんな、はかない嘘。」のカプと表紙をあわせると対になっているのが

なかなかに美しいイラストですな~