樹生かなめ ホワイトハート文庫 奈良千春 ☆

名家御曹司(殿様体質 エゴイスト系)× 幼馴染の一般庶民


室生家18代時期当主、室生邦衛(くにえ 攻)、21歳は

世が世ならお殿様と呼ばれる男である、

特技は一瞬の恋。

しかも相手選ばず、所構わず・・・。

そんなマイウェイ男の幼馴染・滝沢明人(受)は、

自分に対する邦衛の異常なまでの独占欲だ。

友人が明人に触れることも許さなければ、

自分のデートにまで連れて行くのだ!

オレっていったい何?!

密かに邦衛に恋する明人は振り回される日々の中

明るい未来は訪れるのか?


本当に不条理な男です!!!!

こんなに嫌いな攻も初めてなくらい!

いいとこなしですよ=

「暴君=受が好きで好きでついつい締め付けちゃう」っていうのはよくありますが

「お殿様=自分は好きにふるまうけど、受はオレだけみてなきゃ駄目」はか・な・り理不尽!


それもこれも 同じくお殿様体質な父親の女性遍歴(なんといっても愛人 20人 庶子13人って!)

の遺伝を色濃くうけつぐ性質か

又、

中学のころに自分をおいて家を出た母からの絶対的愛の欠落からか

=それにしても共感できません。

一瞬の恋と失恋の後始末も「お人よし」の明人の役目。

邦衛が好きだと自覚してるだけに可哀想すぎて読んでられないよ~


最後はもちろんお互いの想いを再確認して結ばれるのですが

それでも邦衛はあくまで邦衛

ほんと 大丈夫なのかなこの二人って心配になっちゃいました

(これって樹生先生の作戦?!)


作品中、次点で気の毒だったのは

二人の友人の雅紀と立良。

雅紀=一瞬で恋して、一瞬で冷めた邦衛の電波な彼女にスケジュール管理され、浮気したら死んでやると言われる日々

立良=ラブホテル前で邦衛がナンパした美形サラリーマン(男)を無理やり押し付けられ、毎日精気を絞りとられる日々


あ~ 周りをかき乱す台風のような男だ~


気になって 次本 読まねば~

お願い~ 明人に明るい未来を!