橘 かおる プラチナ文庫 みずかねりょう ☆☆
可憐な聖王、珠泉しゅせん（受）に恋焦がれ、燐国国王 翔麟しょうき(攻）はついに華王朝皇帝となった。
想いを伝えるべく、珠泉をさらって国に連れ帰り、かき口説くうちに、暴走してしまう。
なすがままの初心な聖王珠泉を「可愛い方だ」と愛おしみ、わけもわからずなすがままの珠泉に激しく己の欲望をあさえられず・・・・。
そのため、珠泉は激しい交わりに翔麟にすっかりおびえてしまう。あわてた翔麟はワビを入れて必死に機嫌を取り結ぼうとするが、その頃、都では珠泉奪還の作戦が・・・。
いや～ 可愛くて笑った～
とにかく攻の翔麟が超ポジティブシンキングのまっつぐ突き進み系で周りが見えてない、周りを巻き込みまくる皇帝さまで、側でいさめたり、すかせたりしている弟の史扇が気の毒なくらい(笑）
なんといっても７年前に一度ちらっとかんばせを道中盗み見た聖王、珠泉の可憐さに心奪われ、
「側に立ちたいから、皇帝になる～」って言い出して、国中の民を巻き込んで国力UP 兵力増量しちゃうんです。
それもこれもみ～んな皇帝になって聖王に会うためなんだから 国の人が知ったらあんぐりつぃちゃうんだろうな
また、お相手の受、珠泉ちゃんも箱入り聖王としてすくすくと純粋培養で育てられ、この世の謀略 策略もしらずますますの美貌の主に成長していましたとさ。
しかし、このお話強引に攻に奪われ翻弄される受のお話かと思いきや 結構くすっと笑えるかわゆいお話なんです
どちらかというと何にも知らないﾋﾟｭｱな受に一途な攻が翻弄されてるお話なんです（笑）
最初こそ強引にいたしちゃた攻様なのですが（それもいきなり３回も）
それですっかりおびえて拗ねられたため、今度は一生懸命かき口説く作戦に変更します
お酒に弱い珠泉にお酒を飲ませてコテンとしたところを肩をかすだけでテンションあがったり
足元が悪いですからとお姫様だっこしたりと涙ぐましい（？！）ボディタッチの機会をまめまめしく 探しています
恋のことも体のこともなんにもしらない初心っこの珠泉ちゃんは
魔性の子羊ちゃん
そのうぶなそぶりでひらりひらりとかわされてますます一途にアタックを繰り返す翔麟様なのでした
特にやっと自己アピール（？！)かなって珠泉さまからの愛の告白のときにも
「好き・・らしい」のｾﾘﾌは圧巻！
おもわず
「好き・・・らしい？」とがっくり聞き返す翔麟様
だって～恋がどんなものかもわからなかった珠泉ちゃんだから許してあげてね～
これからもこんな調子で翻弄されまくる翔麟さんなんだろうな～