吉原理恵子 角川文庫 ☆☆☆☆

天使たちの頂点に君臨する天使長・ルシファー(受)と熾天使の君主・ミカエル(攻)―無二の友情で結ばれていたはずのふたりの関係は、ミカエルが自分の“影”としてルシファーを力ずくで手篭めにして、手中にしたことにより、天界をも揺るがす愛執へと変化していく


言わずどしれたBL界の重鎮 やっぱりはずれなし~ですね

それにしても吉原先生のアイデアの泉って底がないんだな~ってつくづく感心いたします。

こういったキリスト教界を揺るがしかねない大ファンタジーネタから「陽だまりに吹く風」みたいなちょこっとコミカルなネタまでキャパ広すぎますね


さて、今回のお話も天界というファンタジーの世界の中であまり難しく考えず 攻の受への強~い執着愛の物語。吉原先生といえばもはやヤンデレとはいえない執着愛です。無二の親友という仲には押さえられず、自分だけのものにしたくて受(ルシファー)を自分の精気の糧(そのほうほうはSEXすのままですが)としての影にしてします。駄天使ルシファーの理由づけをこういったファンタジーにしてしまうんだね 目からうろこでした。

これには、さらなる続編があると聞き、さっそく探して続き読んでみようと思ってます。

作品に流れる美しい描写の数々にうっとりいたします、

そんな中、現在でもおなじみのフレーズ「ゆうるり」とか見つけたりするとなんだかなつかしい気さえしてきます、

吉原先生ってPC派なのかな? 昔から多数の作品にフレーズがおんなじ描写がでてくるんですよね

そこをみつけるのもひそかな楽しみだったりして・・・。