お金は生き物だ。


もちろん生命体ではないが、私たちの扱い方次第で、呼吸をし、増殖もすれば、死に絶えることもある。


現代において「500円の商品を、現金500円で買う」という行為は、もはや単なる消費ではない。


例えば

セブン-イレブンで500円の買い物をするとする。


一方は、現金で500円を支払って終わる人。


もう一方は、アプリの30円割引を使い、ポイントアプリの提示で2円分を得る。

支払いは10%還元のカードで行い、レシートをアプリで読み取ってさらに1円を積み上げる。 


この時点で、実質420円のコストで500円の価値を手に入れたことになる。


さらに、カードで還元されたポイントを自動的に株式投資へ回す設定にしていたらどうだろう。


年率7%で運用すると、35年後にはそのポイントが「501円」になる計算だ。


「500円を失うはずの行為」が、「500円を生む投資」へと変貌を遂げた瞬間である。


もちろん全ての合わせ技をやるかは人それぞれではあるが、これは単なる節約術ではない。

インフレから資産を守るための、立派な投資理論の基礎知識だ。


このリテラシー理論を持って、毎日の小さな還元を積み上げ、複利の波に乗せること。その習慣が数10年後に数十万円、数百万円の差を生む。


本番は大人になった時に、数百万、数千万単位のお金を扱う時に大きく差が開く。


これこそが、私たちが身につけるべき「金融リテラシー」といえるが、日本における金融教育の立ち遅れは、今や無視できないリスクとなりつつある。


将来の稼ぐ力や守る力は、実社会における収益力や資産形成において決定的な格差を生むからだ。


​子供の頃、貯金箱に大切に閉じ込めた小銭。

形は変わらなくても、その価値は刻一刻と目減りしている。


必要なのは「貯める美徳」ではなく、お金を「活かす知性」なのだ。


また当然ながらキャッシュ(現物)をセレクトする時もあるが、それは手段である。


そして現金のみしか使えない場所を否定するものではない。

子供と歩く夏の屋台で現金払いを渋り、綿あめ一つ買ってやれない親などは論外だ。


人間的価値観を大切にするのは前提として、お金を「死なせる」か「活かす」か。

その分岐点は、あなたの金融リテラシーにかかっている。



レアへ