グループA第3節最終
ギリシャーロシア戦
これは夢、ジョークまさに神の遊びそれとも人の起こした奇蹟まさにアンビリーバボーで首位ロシアが敗退し、最下位のギリシャが8強進出した
結果論から言うと確かにロシアは1勝1分4点で万全ではないが、引分けは地元ポーランドがホームの利で勝ち取ったもの。一方のギリシャは1分1敗でしかもどれも先行されるという苦しい展開。
もしこの試合で賭けをやってギリシャ国民がなにがしかの金をギリシャの勝利に賭ければ、いくぶんかは経済危機がやわらいだはずだ
失うものがなく気合十分なギリシャ。しかしそれだけで勝てるわけがない。6分、ファーストシュートを放つもセーブ
そのあとは確実にロシアの時間、10分、ジャゴエフのクロスにアルシャビンが飛び込み、12分のジャゴエフ、13分のケルジャコフと立て続けのシュート。
勇敢だが単純なギリシャの攻めは防ぐにはそんなに難しくない。前半はそうやって終わると誰もが考えたはずだ。
しかししかし前半アディショナルタイムスローインがイグナシェビッチのミスを誘い、これを拾ったカラグニスが、そのままサイドをドリブル突破するとどフリーマジカヨと思う間もなく、ニアに蹴りこみゴール
こうなると強いギリシャ、後半1トップできっちり守備を固める。
ロシア、51分にシロコフ、57分にデニゾフがそれぞれミドルを放つがダメ、これってトロイの城壁
61分には城門を開けてカラグニス将軍が単独ご出陣、慄くロシア陣内ドリブル突破からエリア内へ侵入し、イグナシェビッチに倒される、PK
しかし主審はシュミレーションを取ってかえってイエローをもらうが敵の肝を冷やしまくった十分な成果。70分にもツァベラスのFKがゴールポストを叩く。
頭ではわかっていても身体がついて来ないロシア軍、前線の人数を投入するがすでに遅し。2004年の奇蹟の優勝以来の鉄壁の守備はこんな時間では崩せない。
そしてタイムアップの笛、勝ち点ロシア4点、ギリシャ4点で同点となったが直接対決に勝ったギリシャが8強進出を決め、首位であったロシアはほんのほんのわずかな隙のためにグループ敗退
カラグニス
「僕らはギリシャの人たちを幸せにしたかったんだ。」「今夜は、ギリシャの人たちが笑顔でいられることを願っているよ!」
ポーランドーチェコ戦
中欧ダービー、しかし何かが違う。華やかな攻撃のポーランドに対しあくまでも泥臭く守備のチェコ
2004年EURO チェコスロバキアのネドヴェド。最後尾から前線まで黄金の髪をたなびかせで、すさまじい運動量で駆け抜ける03年バロンドール。澤さんのイメージは彼が一番近い。
黄金時代のチェコでもスタイルは強烈な地味さだった。
準決勝でボレーを打とうとして接触して足を故障した悲劇の瞬間を忘れたことはない。
しかるにポーランド、EUROは2008年を除いてすべて予選敗退。
にもかかわらずEUROに選ばれたとき国民は、この国の経済発展を見せたいと言っていた。
香川選手が優勝候補にあげるほどの攻撃サッカー
最初から攻撃 7分オブラニアク 9分レヴァンドフスキ
前半放った何本ものシュートはすべてチェコのディフェンス陣とチェフに阻まれる。
華やかだが単純
それはチェコという泥に足を取られて沈んでいく。
後半、そう後半こそ何とかなるはずだった。<
しかし72分、あせって前がかりになりすぎたポーランドに必殺のカウンター
DFからの縦パスがバロシュに渡り、完全に抜け出す。
必死でボックス内で追いつこうとするときに絶妙のパスでイラチェクがゴール
こうなると何もかも遅い
80分、86分にシュート
86分はFKから壁にハンドがあったが主審認めずもみあいになる。
88分レヴァンドフスキのヘッドも枠をはずす。
タイムアップと同時に会場はチェコ領に編入。
隣国ゆえに会場のかなりの割合を占めていたチェコの人々が歓喜に包まれる。(どうもポーランド・チェコフェスタを開催してた模様)
中欧新興国代表はチェコに決定
ポーランドはすばらしい攻撃陣がありながらもチェコに敗れた
ポーランドはドルトムントではなく、あの統一されたサッカーは実現できなかった。
しかし他の組では大国ロシアが敗退。
それはポーランドが引分けなければとうていなしえなかった。
それだけはポーランドは誇っていい。
エンディングはショパンの『英雄ポロネーズ』
ショパンは祖国ポーランドの復活の思いをこの曲に込めた。弾くのは2005年ショパンコンクールでポーランド人として30年ぶりの優勝を遂げたラファウ・ブレハッチ。
この華麗かつ低音とメロディーが見事に響きあうサッカーができることを願って止まない。
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