さてオリンピック北中米予選初日結果。
コスタリカーキューバ 2-0
フィジカル的にはキューバが完全に勝っているのだが、残念ながらサッカーになっていない。
まずボールの収まりが悪い。1回でトラップできない。さらにパスも不正確かつ、いわゆる止まったところに置きに行くパスであり、動く先に出すパスではないので、攻撃にリズムがつくれない。
対するコスタリカはまさに美しい中米サッカーの典型。足さばきがうまくトラップがぴたりと止まるのでキューバがボールを奪えない。一方、キューバのほうはトラップが悪いので簡単にボールを奪われてしまう。
足さばきだけではなく、コスタリカは各人の動きが連動して、まず人が動いてその先にパスが来る、相手の裏に動いてパスが出るのでキューバは完全についていけない。
まず前半11分、SBから長い縦クロスにキューバのDFがミスを逃さず、コスタリカのウィングが走り込んで、ゴール右サイド深くから折り返してセンターのSaudy RosalesがゴールキューバがカウンターをかけてGK前でパスをするもコスタリカのDFがカバーしてセーブ
後半に入り、55分、コスタリカ、センターからのスルーパスに左ウィングWendy Acostaが走り込んでゴールキューバも反撃でGKが出て弾いたところをシュートするもやはりカバーに入ったDFがセーブ
コスタリカは左右攻守にわたって全員が連動するいいチームである。ランクでは41位だが今日見たところ実力はもっと上だと思われる。
ついでに言うと、みんな小柄でかわいい
カナダーハイチ 6-0
第2戦は地元の大声援を受けてカナダ登場。
カナダのサッカーはほぼイングランドタイプで、後ろがボールをとればすぐ、DFの裏にボールを出して、前が走るという縦パスサッカー。しかし前の3人ぐらいがオフサイドにもめげずどんどん飛び出していく。
それに全員運動量も豊富で、フットワークもよく、相手をしっかりとマーク。フィジカルも大きいので非常に嫌なマークである。
さらにほぼ全員が思い切りよくシュートを狙ってくる。非常にアグレッシブなサッカーを展開する。ハイチもキューバよりはそれなりのレベルがあるのだが、防戦一方。
1点目は7分、右サイドから折り返して中央につないで、さらにSinclairが左につないでC. Julienのゴール
2点目は25分、SinclairがPKエリア内浅くから正確な鋭いシュートでゴール
3点目はすばらしいゴールだった。44分左サイド深くから戻して、PKエリア内でさらにパスをつないで最後Sinclairがゴールカナダがパスサッカーをできるということを見せつけたゴールだった。前半3-0
4点目後半55分、中央のポストプレーで浮かしたボールに今度は左からSinclairが胸トラップからゴールハットトリック達成
さらに85分にはPKを入れて5点目90分にはやはり中央で右にSinclairがループパスを出してK. Parkerが入れて6点目
特に鮮やかだったのはMFのChristine Sinclair(クリスティン・シンクレア)である。
PKもあわせて4ゴール2アシストで、全得点に絡む働きを見せた。
正確なシュート力に加え、判断力もよく、ボールコントロールもうまい。おそらくこの大会でのニューヒロインとなるだろう。この4点で得点王も十分狙える成果である。
日本にとってはオリンピックで当たりたくない相手だ。
今日のエンディングは『コスタリカ国歌』
日本語字幕と風景の動画がありましたのでめったに聴くことのない国歌をまあ聴きたい人は聴いてくださいね
今週のスケジュール
1月19日よりカナダのバンクーバーでオリンピックサッカー女子北中米予選です
試合日程
放映日程
今日の試合結果
メキシコーグアテマラ 5-0
ドミニカーUSA 0-14
詳細は明日
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