コーチングの定義 | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

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立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

 「人の行動の支援」としてのコーチングを実際に行っている実践者が, コーチングをどのように定義しているか見てみよう。

 

世界的なコーチングの指導者のM、ダウニーは、

「コーチングとは、他者のパフォーマンスと発達を促進する技能」

 

エクゼブティブ・コーチングのパイオニアのJ、ウィティモアは、

「コーチングとは, 個人の潜在能力を開放し,その人自身の能力を最大限に高めることである。」

 

コーチングとメンタリングの指導者E,パーソロは、

「コーチングは個人指導と教示 (instruction)の形で他者のパフォーマ
ンスと発達を向上させる技術-教示的なアプローチである。」

 

としています。

 

以前にも述べましたが、これらを参考に、わたしは、コーチングを、

 

「対象者のパフォーマンス(成果、いい仕事)向上を目的とするコミュニケーションによる支援スキル」

 

と定義しています。そのためにコーチは対象者を観察し、傾聴し、質問し、交流し、教え、支援し、導き、権限委譲し、動機付け、対象者のパフォーマンスを高める。それは、個人と組織(企業)の未来をつくり出していく能力にほかなりません。

 

特に、ビジネス・コーチングで言えば、コーチングはリーダーシップのサブスキルと考えることができます。

 

したがって、ビジネス・コーチングでは、教え、助言し、やってみせて、フィードバックを与えることも大切なスキルになってきます。