TA、交流分析の最終ゴール | 立命館大学ビジネススクール教授 高橋慶治のブログ

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立命館大学ビジネススクール教授、合同会社人間開発研究所代表社員、元臨床心理士、元JOC強化スタッフ(メンタルトレーニング、コーチング)の高橋慶治が、マインドフルネス、メンタルタフネス、ストレスマネジメント、コミュニケーション&人間関係など色々書いています。

先日、部屋の掃除やら整理をしていた時、日本産業交流分析協会のニュースレターが出てき大変懐かしく感じた。

 

私が学生時代に初めて体系的に学んだ心理学の理論は交流分析(TA;Transactional Analysis)といっていい。

 

日本産業交流分析協会や国際TA協会のワークショップなどに向学心にあふれ熱心に参加し学んでいた。

 

23歳の大学院生の頃、おおよそ30万円もの学生にとっては高額な費用を工面し六角先生、深澤先生の一週間泊まり込みのTAゲシュタルトワークショップに参加した時のインパクトを今でも覚えている。

 

交流分析(以下TA)の目指すゴールは、自立(律)性の確立、自立した人間だ。これは私が目指す人間像ともほぼ同じである。

 

真の自立人間とは何か、TAでは、自立している人間というのは、自分自身を自分で支配すること、いろいろな枠組、倫理観、価値観、社会観などによって自分が支配されるのではなく、 それらを自分の支配下におくこと。

そして、自分自身の思考、感情、行動に責任を持っていること。

さらに「いま、ここに」 生きることで、意味のない不適切な人生様式を捨
てる、 あるいは変えることとい言う。


人間は元来、自立性を獲得する能力を持っているにもかかわらず、これを実際に達成できる人は必ずしも多くない。

 

TAの創始者エリック・バーンは

 

「本当に自立的な人間とは、 気付き、自発性、親密さの三つの能力を回復し、より高め、実際に行動する人である」


と言っている。