老齢になると不思議なもので若い時のことを思い出してしまいます。

 当時読んだ本や映画、夢の記憶までも思い出してしまう。

 特に童貞時代の記憶は甘美な記憶として残っており、未知な世界だからこその記憶であり、

 夢見た世界への扉なのかも知れません。

 

 そして老齢になったからこその「憧れ」に近いものがあります。

 

 過去の経験が記憶の一部になっていたり、心に響いた性愛のテクニックだったりします。

 ただ、やればいい!という風潮や自分の感覚を優先したりするのは納得できかったりします。

 

 その中で私の中で一番心に響いているのは、横向きに後ろから抱きしめ、

 彼女の下着を少しずらし、後ろから挿入したまま、ゆっくりゆっくりハグした記憶です。

 お互い洋服を着たままなので、欲情した男女の行為というより、

 愛情表現だと思える行為なのです。

 

 勿論、愛情の昂りから、衣類をすこしずつ脱げ捨て、裸になっていき、

 自ずと激しい性愛になるのですが、

 その出発点となる後背位は、男性の勃起力が試される姿勢なので、

 老齢になるほど挑戦したくなる。

 

 そうか、老齢の性愛は心を強くし、勃起力が試されるんだと思う。