自分の無力さに絶望した。自分の無価値に呆れた。何度かはこう思った。
こんな人生だって誰にも真似することができない唯一無二の人生である。したがってこの世に無価値は存在せず、この私の呆れたクズ人生だって価値あるものである。
そんな訳ないのだ。無価値は無価値である。ああああ、もうこんな人生は嫌だ。こんな人生は嫌だ。そう思っているけど決してこの人生から脱するための努力はしたくないのだ。ただ死にたいだけだ。死にたいだけだ。それなのによい人生を送れなくてずっと嫌味ばかり言う。本当にだらしない。しかし私は死にたいだけである。それが私の良い人生だ。良い人生を送るためには死なないといけないのだ。死ななくては良い人生など無理なのだ。分かってくれ。これが周知であれば私は「死にますね」の一言で実行できるのに。これならもっと楽になれる人が多く現れるはずだ。死にたいけど死ねない人たちはこの世にいくらでもいる。この電車の中にもいるのだ。必ずだ。今電車を降りたあの男性も、右斜め前に座って寝ている女性も「しにたい」と、一度は思っただろう。
この22:06の夜を歩きたい。そのまま誰の目にも留められず、誰にも気づかれず、そのまま消えて存在が無くなればいい。誰もこの羞恥である存在に気づかないでくれ。誰も私を見ないでくれ。見ないでくれ。
私はこの夜の一部分になり6時間後の朝焼けに殺されたい。
