高橋貞二は1950年代松竹プログラムピクチャーを支えたスター俳優です。

1959年33歳の若さで自らが運転するメルセデスベンツ300SLクーペが横浜市電に衝突し死亡しました。

当時この事故は大きく報道されたようです。

「大願成就」は高橋貞二が主演した1957年の作品で原作はサラリーマン小説の大家源氏鶏太によるものです。

内容は後年石原裕次郎主演の「喧嘩太郎」、高倉健主演の「万年太郎」と似たストーリーで、会社上層部の巨悪に立ち向かうヒーローものです。

よく見ると現代の半沢直樹と似ており、いつの時代もサラリーマン社会を描いたヒーローものは絶大な人気があります。

高橋貞二は佐田啓二、大木実等と松竹三羽烏として絶大な人気を博します。

若くして亡くなってしまったので作品数も限られていますが庶民的な親近感が松竹の絵にはまったのだと思います。

高橋貞二の出演作品は衛星劇場にて随時放映されています。

松竹版喧嘩太郎 高橋貞二の「大願成就」

松竹版喧嘩太郎高橋貞二の「大願成就」