今やクラシックとは名ばかりで、ローカルG1となってしまった菊花賞。それは種牡馬としての価値が如実に物語っていると思います。ダンスインザダーク以降、菊花賞のみのG1に勝利して、種牡馬(故障馬も含む)になった馬は少ないと思います。現在のスピード重視の競馬では役に立っていない現実があると思います。
それと同時に、国内では天皇賞という三歳馬も参加できるG1もありますし、海外に目を向ければ凱旋門賞というヨーロッパ3大レースのひとつが待ち受けています。残念ながら、いまだに日本馬は未勝利ですが、いつか勝日が来るであろうと思います。それが今年だったら最高です。
ちょっと横道にそれてしまいましたが、過去に菊花賞勝利しただけのG1馬は、種牡馬としても不遇で全くといっていいほど活躍していません。2013年優勝したエピファネイアがもしこのままほかのG1を未勝利だった場合、果たして種牡馬に成れるのか、それともこのまま引退して種牡馬とになったとして活躍できるのかが見ものです。勘違いされて困るのは、決してエピファネイヤを貶めているわけではありません。無事に活躍してほしいと願っています。
現実には、短距離G1を勝利した馬のほうが種牡馬に成りやすいという現状があります。まあこれは、需要と供給とのバランスの問題かと思います。これは何度もいわれていることですが、現在のスピード競馬に適合しないならば、菊花賞を全く別のレースにするか、ズバリ距離短縮して、2400mのクラシックディスタンスで行ったほうが良いのではと思っています。あくまでも優秀な種牡馬やあ繁殖牝馬を見極めるレースが、クラシックでありG1競争だと思っているからにほかなりません。