突然だが、牝馬クラシック三冠馬というのは、クラシック三冠馬と比べて出現率はどの程度なのか。

約100年施行していて、クラシック三冠馬は8頭。それに比べて牝馬クラシック三冠馬は5頭。

秋華賞が牝馬クラシックの最終戦となってから20年ちょっとだから、圧倒的に出現率が高いのがわかる。

ではどうしてなのか、という考えも持っておく必要がある。とりわけ、オークスと秋華賞に注目したい。

 

20年秋華賞のラップタイムを見ると
12.3-10.8-11.8-12.2-12.3-12.7-12.1-12.4-11.9-12.1

 

稍重ではあったが、前半の時計がだいぶ流れているのがわかる。中盤も12秒を刻んでよどみない。

京都内回り、というコース形態から器用さを求めてしまいそうだが、そもそもこのよどみないラップでも走り切れる自力が問われるということも見えてくる。となれば、東京2400mのオークスで好走した子がここでも走ってこれるのは理解できる。

そしてこれだけのラップになるなら、内回りで本来は先行勢が有利なのにも関わらずに差しが届くというのも理解できる。

 

では、買う子を選んでいきたい。

 

まずは、リバティアイランド。

オークスで6馬身差つけての勝利。これだけで自力の高さは評価できる。桜花賞で川田Jが「全然進まんかった」とつぶやいているし、マイルならこの子も危うさがあるが、この距離なら関係ないと思う。ブロックしてきそうなルメールJや池添Jよりも外を引けたのも大きい。

 

続いてハーパー。

オークスで6馬身離されての2着だが、普通なら勝ち負けしているレベル。1着馬が強すぎた。

個人的には良く桜花賞で4着に来たな、という評価だった。どう考えても距離は長いほうが良い血統だと思う。

少し内枠過ぎかな、という印象も立ち回りが器用だし、リバティアイランドの後ろにつけてマークしてほしいところ。

 

オークス3着のドゥーラは、あれが本来のこの子の走りで上手に斎藤Jが引き出した。

ただ、内回りというコース形態が合うのかなという印象。

クイーンSでは三角から加速していったし、4角で団子になるようなペースだと、コーナーでロスしそう。

そうなれば、オークスと違って早仕掛けになる。終盤の展開はこの子次第なところもありそう。

 

差し馬で大穴がきそうというならマラキナイア。リバティアイランドの後ろにいそう。

 

コナコーストは絡まれないことが前提条件。この子が気分良く走ってこれれば、2着まであっても驚かない。

4角出口で先頭にはいたい。

 

あとはラヴェルやドゥアイズも選んではおきたい。

ラヴェルは揉まれると脆いから先行したというオークスが判断に迷う。ということは今回は控えるんだろうか。

ただ、前受けして4着に粘れたと考えれば自力はある。坂井Jがどう立ち回るかにかかってるかな。

ドゥアイズは乗り替わりで西村J。出遅れたら終わりだが、ペース自体は流れるしワンチャンはあっても。

 

あとは紫苑Sで前受けして2着したヒップホップソウル。

だいぶ完璧な立ち回りしてあの勝たれ方をしたらさすがに肩を落とす。ただ、ここでも立ち回り次第ではワンチャン。

 

あと気になる子といえばビビオラ。

モーリスに母父ダンスインザダークとか今どき見ない血統。いい馬だし上手に育成してほしい。

 

というわけで、ごちゃごちゃ言ったが、

 

◎6 リバティアイランド

○2 ハーパー

▲4 コナコースト

△13 ラヴェル

△12 ドゥアイズ

△5 ドゥーラ

 

結局はオークス上位組が強そう