啓projectです。
今日は、日本昔ばなしです。
「猫岳の猫」というお話があります。
これは九州のお話です。
猫岳というのは現在の根子岳のことらしいです。
熊本県の阿蘇にあります。
阿蘇五岳のひとつです。
この山には山猫の頭領がいて、
年老いた九州中の猫がここに集まってくるんだとか。
その山にたまたま迷い込んだ男がいて、
日が暮れるまでに帰れそうにはない。
そうしていると山の中に1つ灯りが見えて
行ってみるとそこには大きなお屋敷があり、
一晩泊めてもらうことに。
そうして、風呂に入ろうと向かっていると、
すれ違った年老いた女中さんがとても驚いた顔をします。
そして、風呂に着いて、風呂に入ろうとすると、
先ほどの女中さんが大急ぎでやってきて、
こう言います。
「この湯に入ってはいけません!
なぜこんなところにおられるのですか?
ここは人間のくるところではありません!
早く逃げてください!」
そういわれてもピンと来ない。
なぜそんなことを言うのか?と聞くと、
女中さんはこう言います。
「私は数年前、あなたにかわいがられていた、
隣の三毛猫です。あなたにはお世話になりました」
「ここで湯に入ったり、飯を食ったりすると
体中から毛がはえてあなたも猫になってしまいます!」
それを聞いてビックリして、
急いで帰ろうとします。
そうすると、
他の女中たちがお湯の入った桶とひしゃくを持って
追いかけて、
お湯をかけてきます。
全速力で逃げます。
そうしていると
途中で追いつけないと思った女中たちは
先回りして岩場の上からお湯をぶっかけてきます。
降りかかる湯を避けながら大急ぎで帰りましたが、
湯のかかった耳の下とすねのあたりには
すでに猫の毛がはえていたということです。
ざっくりとしたあらすじですけど、
こんなお話。
こわい!
こういう追いかけられる系の話はこわいんですよね。
妖怪、もののけなどなど、
昔ばなしにはそういった類のものが多いですよね。
でも、そういうこわい場所があったよ。
っていう話だけじゃなくて、
年老いても最期まで育ててあげましょう。
というお話のような気がします。
猫に限らずペットは最期まで
大事にしてあげてくださいね!
実際に今も猫がたくさんいる山なのかは
わかりませんが、
登山もできる山のようですので、
熊本がもう少し落ち着いたころにでも
行ってみてもいいかもしれませんね☆
それでは!

