きっかけは伸(玉森裕太)が高校時代に好きだった「忘れられない本」。
そこから「レインツリーの国」というブログの管理人であるひとみ(西内まりや)とメールで繋がり、会ったこともない彼女に惹かれていく。
「直接会いたい」という伸。
「会えない」というひとみ。
頑なに直接会うことを拒む彼女には、言い出せない「秘密」があった・・。
「秘密=感音性難聴」を抱え、自分の殻に閉じこもっていたひとみ。
パソコンの中に作ったブログ「レインツリーの国」は、唯一、耳のことを負担に思わず、自由にのびのびとふるまえる場所。
そこに伸が現われ、ひとみに変化がおとずれる。
想い合うあまり、傷つき迷うふたり。
伸とひとみの奇跡の出会いが、本当の“障害”を乗り越えたとき、
現実の世界にふたりの「レインツリーの国=ときめきの国」を見つけることができるのか。
監督・・三宅喜重
脚本・・渡辺千穂
原作・・有川浩(『レインツリーの国』角川文庫刊)
出演・・玉森裕太、西内まりや、森カンナ、阿部丈二、山崎樹範、片岡愛之助、矢島健一、
麻生祐未、大杉連、高畑淳子
障害があるから一歩踏み出せない。
たしかに、そこに踏み込む勇気というのは結構神経を使うことだと思います。
私も、メガネがなければ何も見えません。
ですが、人に偏見を持たれることはありません。
一体この差はなんなのでしょう。メガネは見慣れているから、でも補聴器は見慣れない。
それだけなのでしょうか?
そんなことを考えながら観ていた作品です。
理解してくれる人って大切ですよね。
そういった人がそばにいてくれて、なおかつ一歩踏み出せる勇気をくれる。
そのひとに応えたくて、自分から一歩出てみる。
おのずと自分では変えられなかった世界を変えていってしまう、そういった作品でした。
私が恋愛映画を好きなのはそういったところが、描かれているからだと思います。
自分にもリアルを変えてくれる人が現われてくれる事を信じたいですね。