松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす

松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす

アフリカ・ウガンダ共和国のナンサナ村にあるNGОで働く若者が、そこで暮らす人々の生活を通して、考えたこと、感じたことを綴るブログ。

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みなさん、こんにちは
ウガンダの松井です。


本日午後2時頃(日本時間の夜8時頃)、ウガンダ人留学生3人が日本へと旅立ちました!

松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす-TERAKOYAの子どもと
TERAKOYAの子どもたちと


コボコでの地方研修に始まり、ラカイ県、トロロ県と3地方で研修を行い、地域貢献活動や、
読書感想文、エッセイ、スピーチの練習、家庭訪問など、様々な研修を行いました。


最終夜には、ナンサナの市長さんのような人と、うちの代表と一緒に夕食会を行いました。
まだまだ勉強・経験不足の彼らは、市長さん相手に、偉そうに意見を述べていましたが、
市長さんにはなかなか真剣にかまってもらえないようでした!


それでも、行く先々で出会う人出会う人に「いい志を持っている。ウガンダの誇りだ」と
いつもお褒めの言葉をいただいていました!


手前味噌のようで僭越なのですが、それでも僕も少しそう思っています。


まだまだガキんちょで、甘っちょろいところも多々ありますし、今の彼らが、口でいくら
「ウガンダのために働きたい。ウガンダを変えたい」と言っても、何の力もスキルもなく、
ただの夢物語でしかありませんが、それでもその志は本当に心の底から湧き出てくるものなのだと感じています。

食べ物を食べれない時期、病気で薬を飲めない時期、学校へ行けない時期、周りの友だちと環境の違いに悩んだ時期、
路上で暮らした時期、両親を亡くした悲しみ。


それら全ての苦しみや悲しみが、彼らの「志」を本物に磨きあげたのだと思います。


まだまだ半人前の僕が作ったプログラムですので、厳しすぎるところも多かったと思います。
若い彼らには、求め過ぎている部分もあっただろうと感じています。


それでも、彼らは最初の僕の要求通り、決してグチをこぼすことはありませんでした。
時々フテくされたような、疲れたような顔をしていることはありましたが、それでも僕が何か要求すれば
「イエス、サー」しか言いませんでした。


彼らには少しかわいそうですが、

「お前らは、自分の人生を犠牲にする覚悟があるのか?」

「これから生まれてきたであろう遺児を生まないために、これから死んでいったであろう、
おまえらのお父さんやお母さんたちを死なせないために、お前らはお前らの人生を使うんだ」

「おまえたちが、苦しいとかつらいとかは関係ない。どうすれば、社会がよくなるかだけを考えて、
おまえたちに何ができるかだけを考えればいい。自分のことなんてどうだっていいんだ」

「その覚悟がなければ、わざわざ俺たちがお前たちを日本に送ってやる義理はない」

と、何度も叱咤しました。


人間は、ただでさえ、自分の都合でものを考えてしまいます。
日本へ勉強しに行くときには、これくらいの覚悟でいてほしいと、厳しく指導にあたりました。


彼らも、何年も必死に勉強し、周りにも自分にも負けずに努力し続けて、やっとつかんだチャンスです。
それを、日本人の僕が、日本に行かせてやるという権力を傘に、随分と彼らには失礼なこともあったと思います。


それでも、彼らは(まだまだそれなりにですが。笑)懸命についてきてくれたように感じます。


あるとき、1人の学生が

「先生は、先生にとっては外国のウガンダのために必死に働いてくれています。だから、先生が『人生を
犠牲にしろ』という意味がよくわかります。将来は、先生以上にウガンダのために働きたいです」
と、言ってくれました。


どんな言葉より、励みになりました!


そして、リーダーのマギーが、ナンサナの市長さんに

「先生はいつも私たちに『日本は日本人が作った。ウガンダは、ウガンダ人によって作られないといけいない』
と言いますので、頑張ります」

と言ってくれました。先生が言っている、というのは余計だろ!笑、と感じましたが、
それでも、やっぱり自分が心の底から感じていることは、学生たちも少しは感じてくれるのだと嬉しくなりました。


それと同時に、身が引き締まる思いでした!
来年は、今年以上の学生を育てなければなりません!


松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす-子どもへのメッセージ
出発直前に、TERAKOYAの子どもたちへメッセージを伝えました
(左から、マーガレット、ナカスワ、サンデー)


これからの1年の苦労を思うと、心が挫けそうになりますが、1年後、また今日のような晴れ晴れとした
充実感があるかと思うと、いつかウガンダの人々が、笑って暮らせる日々を思い描くと、なんともまた
頑張れそうな気がします!


今年の学生は、サンデーと、マーガレットとナカスワといいます。
全員、神戸で勉強をする予定です。

何かのきっかけでお見かけした際には、ぜひおいしいものを食べさせてあげてください!
奨学金はかつかつしかあげないので、きっとおいしいものに飢えてることと思います。


それでは、また来年!って、感じですね!笑 今日は。
トラバガネ・エミャーカ・エグッジャ!(で、あってたかな?笑)


みなさん、こんにちは。
ウガンダの松井です。


今日は、TERAKOYAのダンサーズをご紹介したいと思います!

松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす-TERAKOYAダンサーズ

左から、バビリェ、ステーシア、ドーリーンといいます。

この3人は、周りの子と比べても体がかなり小さい方なのですが、一度踊り出せば、
もう他を寄せ付けないほど、とにかくダンスがうまくて、TERAKOYAの看板ダンサーなんです!


特に、今練習している、彼らの民族の伝統ダンス「チガンダダンス」では、腰の振りがダンスの要なのですが、
その腰の動きは、本当に小学生とは思えないくらいの動きです。


小さい彼女たちが、くねくね腰を振りながら踊る姿は、本当に愛らしくて、「可愛い!」の一言です!笑


でも、トレイナーはものすごく厳しい人で、もちろん練習も相当ハードなので、
踊っているときの彼女たちは、真剣そのものですが、そのすました顔も本当に可愛いんです!笑


練習風景です。

松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす-ダンス練習風景


ダンスもやっと形になってきましたので、これから少しずつウガンダで講演をして、
寄付を集めたいと思っています。

と言っても、ちゃんと講演できるようになるのは、7月頃の予定なのですが…笑
とにかく、ウガンダ国内で講演を続けて、もしいつかお金が貯まったら、日本へも講演に行きたいと思っています。


まだまだ数年後の話になってしまうでしょうが、それでもいつか皆さんにお見せできる日がくればと
思っています!
その際には、相当ぼったくりますので、ぜひご協力をお願いいたします!


本当にトレイナーが厳しいので、時には思いっきり怒られて、泣きながらダンスしたりしている
可愛い子どもたちですが、いつかは皆さんが心打たれるようなパフォーマンスをしたいと思っています。


これからも、ぜひ応援よろしくお願いいたします!


それでは、また明日。
トラバガネ・エーンチャ!
みなさん、こんにちは
ウガンダの松井です。


ウガンダは、どんなところですか、と聞かれ、こんなところです、とお話して、
よくビックリされるのが、飲み水に関することです。


基本的に、水道のようなものは各家庭にはありません。
また、井戸のようなものもなく、近くに川もないのですが、ウガンダは山間部なので、
山から出てくる湧き水のようなものをよく使用します。


これは、ウガンダ東部に出張した際に撮った水汲みの写真です。
日本で使う灯油入れの容器(こっちでは、「ジェリカン」といいます)に水を入れ、
一番長くて、片道5kmくらいの道を運びます。


この時は、1kmないくらいの距離でした。

松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす-水汲み場周辺
松井佳のウガンダ・ナンサナ村で暮らす-水汲み場


上が水汲み場周辺の様子です。

下は、女の子が水を汲んでいる様子です。
周りは簡単なコンクリートで固め、パイプから出てくる水をジェリカンに溜めて運びます。

だいたい2個のジェリカンで、3人くらいの家族が朝から晩まで、ご飯やお風呂に使うのに
不自由ないくらいの量です。

なので、10人家族くらいになると、6個も7個ものジェリカンの水が必要になります。
時には、何人もの子どもたちが連なり、みんなで20個近くのジェリカンを運んでいる姿も見かけます。

1個20ℓ近く入るので、結構重いんです。これ!笑
それでも、小学生くらいの子どもが両手に抱えて歩いていたりするので、本当に頭が下がります。


飲み水にはこれを沸かして飲み、歯磨きやお風呂には、そのままこの水を使います。


消毒も兼ね、わざわざ沸かして飲むのですが、お腹の弱い僕ら日本人は、それでもあたってしまうことが
しばしばあります。笑


新しく来た研修生たちには、食べきれないほどの食事と並んで、最初の試練のひとつですね。笑


日本でも、機会があったら、近くのきれいな川から水を汲んできて、使ってみてはいかがでしょうか!
お腹を壊さない程度に!笑


それでは、また明日。
トラバガネ・エーンチャ!