家を買うなら、ちゃんと知ってほしい。
家をつくるなら、こだわってほしい。
高断熱・高気密・高性能…
でも本当に大事なのは「施工」です
最近は
「高断熱」「高気密」「高性能住宅」
「トリプルサッシ標準」
という言葉をよく見かけるようになりました。
性能を重視する流れが広がってきているのは
とても良いことだと思っています。
でも実は、
どんなにスペックが良くても、施工が悪ければ意味はありません。
たとえば、
どんなに性能の高いトリプルガラスを使っても、
そのまわりの断熱や気密処理が甘ければ、
そこから空気も熱もどんどん逃げてしまいます。
性能を語る家は、
「カタログの性能」だけでは完成しません。
最後は現場で、どれだけ丁寧につくるかです。
C値は、カタログではなく【現場の結果】
C値(気密性能)も同じです。
「うちはC値0.5です」
「高気密住宅です」
こういった表記は簡単にできますが、
C値は「数字」ではなく、『測定結果』で初めて意味を持つもの
だと、私たちは考えています。
気密の部分に関しては、
正直なところ、
会社の知名度や規模よりも
現場での施工精度の積み重ねの方が
大きく影響すると感じています。
だからこそ、全棟
気密測定して確認することが大切です。
予想ではなく
感覚でもなく
きちんと数字で「確認すること」。
数値はゴールではなく、確認のためのもの
高断熱・高気密・高性能という言葉は、
ゴールではなく通過点です。
それは
「ちゃんと施工ができているかどうか」を
確かめるための“ひとつの指標”にすぎません。
この写真は、日立市のフルリノベーションの現場で実施した
気密測定の結果です。
「リノベでは気密は出ない」
そう言われることも少なくありません。
確かに、新築と比べれば条件は厳しくなります。
既存の構造、経年劣化、見えない部分の納まり…。
だからこそ、
どこまで向き合えるかが重要だと私たちは考えています。
今回の現場では、築年数も古い木造住宅の
フルリノベーションで C値 0.3 という結果が出ました。
これは特別な材料を使ったからではなく、
・一つひとつの納まり
・見えない部分の処理
・施工中の確認
そういった積み重ねの結果だと思っています。
新築も、リフォームも、スケルトンリノベも、
家はひとつとして同じではありません。
だから私たちは
「古いから壊す」ではなく
なおせるものは活かす という選択も大切にしています。


