娘が
突然旅立ってから5年
所在なく 色を失い
意味をも持たなくなった
娘の服や小物 家具
持ち主のいなくなった物たちに
5年経った今
はじめて語りかける。
観る事なんて出来なかった。
遺された物を認める事なんて出来なかった。
気がついたら
5年という月日が経っていた。
ねぇ?
あなたたち
随分 寂しい想いをさせたけど
もぅここで お別れしましょうね。
はじめて語りかけた言葉
お別れしましょう の意味。
私も 亡くした娘の想いに
呆然とし
沢山の涙を流し
地に足がつかなかった日々に
お別れしようと思う。
そうすることで
娘から赦されるとは思っていない。
逃げる訳でもない。
ただ 今は
そうしなければいけないような気がする。
ただ それだけ。
ねぇ まだまだ続く
果てしなく続く
この哀しみを
少しずつ
小さく丸めて
心のポケットに仕舞います。
私は
そうしようと思います。
