「ねぇ、今日合コンどうする?出来れば早めに連絡ちょうだい。」
大学の友達が、カフェであった女の子にナンパしてそこから合コンしよって話になったらしい。
その友達いわくめっちゃ美人で優しくて、雰囲気あってなんやかんや言って、めちゃくちゃ好きらしい。
で、今度の火曜日飲み会行こってなったらしい。
無論俺は即答で却下。なんでって?なんで俺が、そんな友達の恋の応援しなきゃ行けないのよ。
とか思ってたが、結局連れてこられた。なんせ、その女の人が、友達連れてきたらしく、たまたま帰ってた俺が無理やり連れてこさせられた。
実際友達は女の子にメロメロだし、その女の子も楽しそうに飲んでる。女の子の友達も結構楽しそうに飲んでる。
あ、俺?俺は1人でビール1杯で潰れてるよ。
まぁ楽しかったんだと思うが、記憶にない。
友達は女の子と二人で帰ったらしい。その女の子が俺の事面白いって、また会って遊びたいって。そんなこと次の日の昼に友達からLINEが来て、思わず大声で知るか!って叫んだわ。
そんでその翌日に何故か知らないが非通知で電話がかかってきて、出たらその女の子だった。
「今、暇?暇ならこれから公園いこーよ。この間の4人でさまた飲も!」
俺は濁した声でうん。と答えた。
屋上に上がって、タバコを吸いながらぼーっと東京のビルの赤いランプをずっと眺めていた。その集まりに行きたくなくて、時間潰そうとしてたら、ぼーっとしてた。
また電話が鳴る。
「今どこ?てか君に聞いて欲しい話もあってさ!今日が無理なら明日でもいいんだけど!どう??」
僕は内心、こいつ自分勝手すぎやろ、というか俺の電話番号なんで知っとんねん。今日が無理なら明日?じゃあ明日も無理なら、、
「今日も明日も無理だったら??」
「あ、そんときは明後日、その次の日、その次の日ってどんどん延びるだけだよ??というか、なんでそんなに来るの嫌なのよ!」
「もー、わかりました。今行きます。」
「それでよろしい!じゃあ待ってるね!」
はあ。面倒くさい。話ってどうせ、どうやったら振り向いてもらえるかな!とか、付き合っちゃった!とかだろ。くだらない。そんなこと話す暇あるなら、東京オリンピックについてだとか、コロナのワクチンについてだとかの話してた方が有意義だわ。
と、思いながら足取りが重い中イヤホンで美空ひばりを聴きながら公園へ向かった。
やっと着いて、その公園には俺の友達と、電話をしつこくかけてくる迷惑女が2人でラブラブしていた。
「あ、やっと来た!」
「遅かったな。寝てたか?それとも風呂?それとも、、あ、この先は聞かないでおく笑」
「えっと、、、俺帰っていいすか?2人の邪魔するし。」
「ダメ!話聞いて欲しいんだから!あ、とりあえずビール飲みな!」
ぬるいぬるいビールを飲みながら夜の公園を見渡して、夏の虫が協奏曲を奏でてる中俺は明日の天気について雲の動きを見ながら予想していた。というか、そうせざるを得なかった。なぜって?だって俺は空気なんかと言わんばかりに目の前でキスしやがるんじゃこやつら。無理やりにでも理由作って空みあげる他ないやろ。
「で?話って何?」
こいつらの雰囲気をぶち壊すかのように俺は話を切り出した。
「あ、そっか、えっとね、私たち付き合ったの!でもね、まだ付き合ったって感覚がなくて。そこで君にジャッジして欲しいの!」
バカバカしい。俺はなんだ。前世でなにか悪いことでもしたんか?子供誘拐したとか、銀行強盗だとか、無差別に殺人テロだとか、そんなことしたんか?
なんだ、これは前世の報いか?あ?そうじゃなきゃこんな目の前でキスされて付き合ってるかジャッジしろ?ふざけんなよ。一周まわって好きだわなんか。
「あー、付き合ってるかジャッジしてってわけがわからないんだが、、」
「だからー!今から付き合ってるか証明するから、それで判断して!結婚式のほら、あの髭のおじさんみたいにさ!」
あー立会人か。あ、もうなんか虚しいな。あれ?ここ泣くとこよ俺。なんでだろう。泣けん。あ、そっかもう泣く通り越して体も生気失ってるのか。そうかそうか。
「はい、じゃあもうさっさとキスしてください。」
「んもう!ちゃんとしてよね!じゃあ行くよ?」
目の前で誓いのキスを呆然と眺める俺。てかこいつら何がしたいん?俺になんか見せしめ?もうなんか俺こいつらと友達辞めようかな。
「どうだった?ちゃんとできてた??」
「うん。そうだね。できてたと思うよー。じゃあ俺明日仕事早いから帰るね。おやすみー。」
「あ、そっか!じゃあまたね!おやすみー!」
二度と会うことは無いだろうな。
あー、なんか誰か俺を拾ってくれませんか??今なら捨て猫の気持ちになれるな。もう一度合コンの日に戻って、合コンに行こうとする俺をぶん殴りたい。
ドラえもん探しにでも行こうかな。
著者:のび太(仮)兼増田
大学の友達が、カフェであった女の子にナンパしてそこから合コンしよって話になったらしい。
その友達いわくめっちゃ美人で優しくて、雰囲気あってなんやかんや言って、めちゃくちゃ好きらしい。
で、今度の火曜日飲み会行こってなったらしい。
無論俺は即答で却下。なんでって?なんで俺が、そんな友達の恋の応援しなきゃ行けないのよ。
とか思ってたが、結局連れてこられた。なんせ、その女の人が、友達連れてきたらしく、たまたま帰ってた俺が無理やり連れてこさせられた。
実際友達は女の子にメロメロだし、その女の子も楽しそうに飲んでる。女の子の友達も結構楽しそうに飲んでる。
あ、俺?俺は1人でビール1杯で潰れてるよ。
まぁ楽しかったんだと思うが、記憶にない。
友達は女の子と二人で帰ったらしい。その女の子が俺の事面白いって、また会って遊びたいって。そんなこと次の日の昼に友達からLINEが来て、思わず大声で知るか!って叫んだわ。
そんでその翌日に何故か知らないが非通知で電話がかかってきて、出たらその女の子だった。
「今、暇?暇ならこれから公園いこーよ。この間の4人でさまた飲も!」
俺は濁した声でうん。と答えた。
屋上に上がって、タバコを吸いながらぼーっと東京のビルの赤いランプをずっと眺めていた。その集まりに行きたくなくて、時間潰そうとしてたら、ぼーっとしてた。
また電話が鳴る。
「今どこ?てか君に聞いて欲しい話もあってさ!今日が無理なら明日でもいいんだけど!どう??」
僕は内心、こいつ自分勝手すぎやろ、というか俺の電話番号なんで知っとんねん。今日が無理なら明日?じゃあ明日も無理なら、、
「今日も明日も無理だったら??」
「あ、そんときは明後日、その次の日、その次の日ってどんどん延びるだけだよ??というか、なんでそんなに来るの嫌なのよ!」
「もー、わかりました。今行きます。」
「それでよろしい!じゃあ待ってるね!」
はあ。面倒くさい。話ってどうせ、どうやったら振り向いてもらえるかな!とか、付き合っちゃった!とかだろ。くだらない。そんなこと話す暇あるなら、東京オリンピックについてだとか、コロナのワクチンについてだとかの話してた方が有意義だわ。
と、思いながら足取りが重い中イヤホンで美空ひばりを聴きながら公園へ向かった。
やっと着いて、その公園には俺の友達と、電話をしつこくかけてくる迷惑女が2人でラブラブしていた。
「あ、やっと来た!」
「遅かったな。寝てたか?それとも風呂?それとも、、あ、この先は聞かないでおく笑」
「えっと、、、俺帰っていいすか?2人の邪魔するし。」
「ダメ!話聞いて欲しいんだから!あ、とりあえずビール飲みな!」
ぬるいぬるいビールを飲みながら夜の公園を見渡して、夏の虫が協奏曲を奏でてる中俺は明日の天気について雲の動きを見ながら予想していた。というか、そうせざるを得なかった。なぜって?だって俺は空気なんかと言わんばかりに目の前でキスしやがるんじゃこやつら。無理やりにでも理由作って空みあげる他ないやろ。
「で?話って何?」
こいつらの雰囲気をぶち壊すかのように俺は話を切り出した。
「あ、そっか、えっとね、私たち付き合ったの!でもね、まだ付き合ったって感覚がなくて。そこで君にジャッジして欲しいの!」
バカバカしい。俺はなんだ。前世でなにか悪いことでもしたんか?子供誘拐したとか、銀行強盗だとか、無差別に殺人テロだとか、そんなことしたんか?
なんだ、これは前世の報いか?あ?そうじゃなきゃこんな目の前でキスされて付き合ってるかジャッジしろ?ふざけんなよ。一周まわって好きだわなんか。
「あー、付き合ってるかジャッジしてってわけがわからないんだが、、」
「だからー!今から付き合ってるか証明するから、それで判断して!結婚式のほら、あの髭のおじさんみたいにさ!」
あー立会人か。あ、もうなんか虚しいな。あれ?ここ泣くとこよ俺。なんでだろう。泣けん。あ、そっかもう泣く通り越して体も生気失ってるのか。そうかそうか。
「はい、じゃあもうさっさとキスしてください。」
「んもう!ちゃんとしてよね!じゃあ行くよ?」
目の前で誓いのキスを呆然と眺める俺。てかこいつら何がしたいん?俺になんか見せしめ?もうなんか俺こいつらと友達辞めようかな。
「どうだった?ちゃんとできてた??」
「うん。そうだね。できてたと思うよー。じゃあ俺明日仕事早いから帰るね。おやすみー。」
「あ、そっか!じゃあまたね!おやすみー!」
二度と会うことは無いだろうな。
あー、なんか誰か俺を拾ってくれませんか??今なら捨て猫の気持ちになれるな。もう一度合コンの日に戻って、合コンに行こうとする俺をぶん殴りたい。
ドラえもん探しにでも行こうかな。
著者:のび太(仮)兼増田