心に寄り添うナースの関わり〜
春になると、やわらかな日差しに包まれ、町の景色も少しずつ明るくなっていきます。
元気に外出を楽しまれる方がいる一方で、家族に囲まれていても、ふとした瞬間に寂しさを感じる方もいます。
暮らしの形は人それぞれですが、心の感じ方は決して同じではありません。
私は、笑顔は特別なことをしなくても生まれるものだと考えています。
「今日は暖かいですね」
「その後、体調はいかがですか」
そんな何気ない言葉のやり取りが、
心をゆるめ、自然な表情を引き出してくれます。誰かに気にかけてもらえていると感じることが、安心につながるのだと思います。
私が20代の頃、外来通院されていた一人のお爺さんと、ひょんなことから文通が始まりました。
お爺さんは寝たきりの奥様と二人暮らしで、娘さんは遠方に住んでおられました。「手紙が届くのが楽しみ。」と仰っていたことが忘れられません。
お手紙の中には、こんな言葉が綴られていました。
「人生は障害物競走みたいなもの。次から次へとハードルが出てくるんだよ」
それでも、その一つひとつを乗り越えてきたからこそ、今があるのだろうと、当時の私は感じました。
長く文通は続きましたが、
やがて奥様が亡くなられ、その後お爺さんは娘さんのもとへ移り住まれました。
環境が変わり、文通は自然と途絶えてしまいましたが、あのやり取りは「人と人がつながることの力」を私に教えてくれました。
ナースの役割は、
病気や年齢を見ることではなく、
その人の暮らしや想いに目を向けることです。元気そうに見えても、不安を抱えていることがあります。
だからこそ、私たちは急がず、その人の言葉に耳を傾ける時間を大切にしています。
この春、地域の皆さまの暮らしに、より身近に寄り添うため、介護事業所「ほっとタイム」を立ち上げました。
医療と介護がやさしくつながり、住み慣れた地域で安心して過ごしていただけるよう、これからも皆さまのそばで、特別なことではない日々の関わりを大切にしていきたいと思います。
はまかぜ散歩 春号より
ほっとタイム
ご機嫌よう💕
また笑顔でお会いしましょう😀❣️




