今月は、ボランティアのお仲間と一緒に『狂言の会』を見にいく予定があります。

大槻能楽堂へは、2019年にろうそく能『小狐丸』を見に行って以来ですから、五年ぶりです。

その『小狐丸』の前はたぶん十年以上あいていたと思うので、やっぱりお能や狂言はそうそう頻繁に見には行けていないということですね💦

初めて見たのは、小学校だか中学校だかの頃に、体育館で狂言の上演をしてもらった時です。

太郎冠者だの次郎冠者だのというのは、その時初めて目にしました。

独特の身振り手振りや笑い方泣き方、極限までとっぱらった大道具小道具、なんだかとても不思議な演劇だなという印象を受けました。

成人してから、友人に誘われて、狂言を見に行ったり、地元の八幡様へ薪能を見に行ったりしましたが、一番印象に残っているのは、たしか1994年の夏に近鉄アート館で見た野村萬斎さんの『隅田川』。

当時、近鉄百貨店はまだハルカスとして生まれ変わる前で、百貨店内にあった近鉄アート館では色々な演劇が催されていました。

イッセー尾形や白石佳代子がよく一人芝居を演っていて、萬斎さんも『伝統の現在』というシリーズで、何度か来演しておられました。

1994年と記憶しているのは、その年に大河ドラマの『花の乱』があったからで、わたしはこのドラマで初めて野村萬斎を知りました。

その年に、たまたまチケットぴあの店頭かどこかでこの『伝統の現在』を知って、ああ細川勝元の人だ、と思い、チケットを買ったのだったと思います。

会場では、狂言通の女性たちが、萬斎さんを「武司くん」と呼んで噂話に花を咲かせていました。

わたしは知りませんでしたが、萬斎さんがこの名前を襲名したのはその年で、黒沢映画の『乱』などは武司名義で出ていたようです。

この時の演目が『隅田川』をアレンジしたものでした。

萬斎さんはわたしと同い年ですが、当時は二十代後半、テレビで見るより何倍も美しくて、しかもかぶりつきの席で間近に見ることができて、一発で落ちました🤣。

とまあ、わたしと能・狂言との関わりといえばその程度。

それでも、今回のように鑑賞しにいく機会があると、なんだか嬉しくていそいそしてしまいます。

当日あまり暑くなければ、お着物でいけるのだけれど･･････。

来週は狂言を観に行く予定