願うならば、僕は人を殺したくはない。
死ぬのは僕だけで、世界とは決別を果たしたい。
しかし理想とはあくまで理想であり続ける物なのだ。
誰も傷付かず周りに笑顔がある未来。
僕の横で幸せを謳ってくれるそんな娘。
ありふれた町のありふれた道にありふれた一人と一人で存在出来たなら僕には望む物なんて無いのに。
無いのに、僕の現実はありふれて居ない。
この見える景色も聞こえる事も全て理由に成されている。
全ての色がその景色を構築し、様々な音がその音を導く。
見ないふりをしても聞こえないふりをしても、在るのだ。
責任を感じてしまう。
僕の人生とは、僕の成せる事とは。
そうして僕は潰れて行く。
この世界はあまりにも鮮麗され過ぎていて、僕には過酷だ。
僕にそれを背負う器なんて無い。
僕に期待した人や親、僕に笑顔を見せた人や彼女、僕を気に掛ける彼も誰をも。
応えられない。
僕には拭えない罪がある。僕には責任が重過ぎる。
そうして僕はまた一つ重き罪を被る。
期待した親も笑顔を見せた彼女も気に掛けた誰をもを僕は殺した。
深く鮮麗された世界をまた一度血で染める。
汚れたその世界にまた一度目を背け一人理由の無い世界に存在してしまう。
理想とはあくまで理想。
どんな理由もなくともどんな色も無くともどんな音も無くとも在り続ける世界。
そこには僕しか居なく、それが僕にはとても澄んで見える。
その理想に溺れて、僕は死んでしまいたい。
暑くなってきた今日この頃。
夏が来たのだ。
駅へと向かう僕は体中が汗で覆われていた。
最近、前よりもとても汗をかくようになってきた。
汗をかく事は代謝が良くなった証拠で良い事と聞いていた。
だから、これは良い兆候なのかもしれない。
そして、今日は久々に朝から晩まで映画館でのバイトだった。
朝訪れた夏の歌舞伎町はとてもじゃないが臭かった。
排気ガスの様な、ごみの様な、食べ物の様な、浮浪者の様な、性的な様な、汗の様な。
そんな匂いがする欲望に包まれたこの町はまるで日本の掃き溜めの様でとてもじゃないが綺麗では無い。
でも、僕はこの街が好きだ。
思えば去年の夏に初めて訪れたこの町。
正直、嫌いだった。臭かった。
でも、秋と冬と春と僕はこの町を訪れた。
そうして町と共に生きて変わっていく僕が居た。
掃き溜めだけれどそこには僕の居場所が出来て僕の戻る場所があった。
だからこの歩く匂いも向かう匂いも僕は好きになっていった。
バイト先に着いた。
関係者専用入り口を開けると自らの口を覆いたくなる様な匂いがした。
この古いビルに積もり積もったチリと近くを通る汚い排水管からする匂い。
そして近づく度に増してくるポップコーンの匂い。
気持ち悪く初めての人は吐きそうになるそんな匂い。
僕はこの匂いも好きだ。
この匂いに包まれこの匂いが僕を作ってきた。
それから来る事務所の匂い、トイレの匂い、更衣室の匂い、受付の匂い。
この全てに思い出が溢れていて僕はそれを久しぶりに吸い込んだ。
あの日この日と懐かしい日々の思いが訪れる。
僕はこの匂いが好きなのだ。
この場所にはお金や仕事だけでは無い特別な物があるのだ。
そして懐かしい気持ちに飲み込まれる様に仕事に入った。
そうして夜になった。
一日の殆どの仕事が終わった。
劇場も最終回の上映と共に一日の終りに向かっている。
僕は受付に座りその終わりを待っていた。
約2時間の長丁場。携帯や本を持っていようとも退屈になるこの時間。
僕はこの時間も好きだった。
体には一日の汗と疲れが染みついている。
やっとの休息。
じっくりと自分を見つめ直せ好きな事を考えれる時間。
僕はふとこの一年を思い返す。
色々あった一年。
夢や希望も無くなる挫折もありながら僕はここで生きてきた。
哀しみや孤独を味わっても目の前にあったこの場所のこの景色が僕の支えになったのだ。
そうして今に辿り着いたのだ。
だが。
今を見つめてみた。
僕の今とは。
僕の人生とは。
僕の人生とは、嫌われ者の人生なのだ。
僕はこの掃き溜めから離れてからという物の。
向かい入れる者は居なかった。
僕は錯覚をしていた。
あくまでここが僕の居場所であっただけ。
世の中とは僕の居場所では無いのだ。
人の概念には正義という物がある。
ヒーローという者がいる。
僕はそのヒーローになりたかった。
人を救いたかった。
でも僕はなれなかった。
ましてや、僕は悪なのだ。
自らの正義で周りを傷付け迷惑を掛け世の中を汚している。
僕を嫌う子は僕の被害者なのだ。
そんな子達の期待に応え立ち上がり僕をやっつけ人を救うそんな人。
その人こそ正義のヒーローなのだ。
被害者たちはそんな正義のヒーローの事を好きになるに決まっている。
僕を嫌うに決まっている。
変えてきた人生の変わった今。
その今こそが嫌われ者の人生なのだ。
こんな人生を尊重なんて出来るのだろうか。
これしか僕の人生は無かった。これが僕の現実だ。と諦め認めやっていくしかないのだろうか。
でもそうするしか僕はやっていけないだろう。
僕は人生の歩みを進める事は出来ないだろう。
夢や希望なんて無かった。
初めから無かったのだ。
そして今、僕はこの掃き溜めの匂いとこの掃き溜めに住む人々の匂いも失ってしまった。
笑い合ってくれた人達も。僕を許してくれた人も。
僕は失ってしまった。
そうふと思った時、クーラーの些細な風が僕の周りを通り抜けた。
その時した、僕の汗の匂い。
その匂いが僕は嫌いだった。
夏が来たのだ。
駅へと向かう僕は体中が汗で覆われていた。
最近、前よりもとても汗をかくようになってきた。
汗をかく事は代謝が良くなった証拠で良い事と聞いていた。
だから、これは良い兆候なのかもしれない。
そして、今日は久々に朝から晩まで映画館でのバイトだった。
朝訪れた夏の歌舞伎町はとてもじゃないが臭かった。
排気ガスの様な、ごみの様な、食べ物の様な、浮浪者の様な、性的な様な、汗の様な。
そんな匂いがする欲望に包まれたこの町はまるで日本の掃き溜めの様でとてもじゃないが綺麗では無い。
でも、僕はこの街が好きだ。
思えば去年の夏に初めて訪れたこの町。
正直、嫌いだった。臭かった。
でも、秋と冬と春と僕はこの町を訪れた。
そうして町と共に生きて変わっていく僕が居た。
掃き溜めだけれどそこには僕の居場所が出来て僕の戻る場所があった。
だからこの歩く匂いも向かう匂いも僕は好きになっていった。
バイト先に着いた。
関係者専用入り口を開けると自らの口を覆いたくなる様な匂いがした。
この古いビルに積もり積もったチリと近くを通る汚い排水管からする匂い。
そして近づく度に増してくるポップコーンの匂い。
気持ち悪く初めての人は吐きそうになるそんな匂い。
僕はこの匂いも好きだ。
この匂いに包まれこの匂いが僕を作ってきた。
それから来る事務所の匂い、トイレの匂い、更衣室の匂い、受付の匂い。
この全てに思い出が溢れていて僕はそれを久しぶりに吸い込んだ。
あの日この日と懐かしい日々の思いが訪れる。
僕はこの匂いが好きなのだ。
この場所にはお金や仕事だけでは無い特別な物があるのだ。
そして懐かしい気持ちに飲み込まれる様に仕事に入った。
そうして夜になった。
一日の殆どの仕事が終わった。
劇場も最終回の上映と共に一日の終りに向かっている。
僕は受付に座りその終わりを待っていた。
約2時間の長丁場。携帯や本を持っていようとも退屈になるこの時間。
僕はこの時間も好きだった。
体には一日の汗と疲れが染みついている。
やっとの休息。
じっくりと自分を見つめ直せ好きな事を考えれる時間。
僕はふとこの一年を思い返す。
色々あった一年。
夢や希望も無くなる挫折もありながら僕はここで生きてきた。
哀しみや孤独を味わっても目の前にあったこの場所のこの景色が僕の支えになったのだ。
そうして今に辿り着いたのだ。
だが。
今を見つめてみた。
僕の今とは。
僕の人生とは。
僕の人生とは、嫌われ者の人生なのだ。
僕はこの掃き溜めから離れてからという物の。
向かい入れる者は居なかった。
僕は錯覚をしていた。
あくまでここが僕の居場所であっただけ。
世の中とは僕の居場所では無いのだ。
人の概念には正義という物がある。
ヒーローという者がいる。
僕はそのヒーローになりたかった。
人を救いたかった。
でも僕はなれなかった。
ましてや、僕は悪なのだ。
自らの正義で周りを傷付け迷惑を掛け世の中を汚している。
僕を嫌う子は僕の被害者なのだ。
そんな子達の期待に応え立ち上がり僕をやっつけ人を救うそんな人。
その人こそ正義のヒーローなのだ。
被害者たちはそんな正義のヒーローの事を好きになるに決まっている。
僕を嫌うに決まっている。
変えてきた人生の変わった今。
その今こそが嫌われ者の人生なのだ。
こんな人生を尊重なんて出来るのだろうか。
これしか僕の人生は無かった。これが僕の現実だ。と諦め認めやっていくしかないのだろうか。
でもそうするしか僕はやっていけないだろう。
僕は人生の歩みを進める事は出来ないだろう。
夢や希望なんて無かった。
初めから無かったのだ。
そして今、僕はこの掃き溜めの匂いとこの掃き溜めに住む人々の匂いも失ってしまった。
笑い合ってくれた人達も。僕を許してくれた人も。
僕は失ってしまった。
そうふと思った時、クーラーの些細な風が僕の周りを通り抜けた。
その時した、僕の汗の匂い。
その匂いが僕は嫌いだった。
現実とは。
僕の前にある現実とは。
同い年の追い求めて居た理想形の女の子に好かれていて。
バイト先の皆からも好かれていて。
人気者で。面白くてしっかりしていて自立していて後輩からも好かれ尊敬されていて。
黙っていても誘いが多く断りを入れても充分なほど人生が充実している。
大事にするべき人がいて。
大切な唯一の存在を守れて、愛すべき人を愛せて。
誰をも愛せて。誰からも愛される。
誰も知らない現実である。
僕の現実。誰も知らないのだ。
僕の前にはそれが広がっている。
週末はデートをし、毎晩友人と遊び、好きな事で金を稼ぎ、自由気ままに周りに振る舞う。
僕はそうして僕の人生を生き現実を作る。
そのつもりだ。
僕は知っているのだ。
誰もそれを知らない。
皆が知っている現実とは。
同い年の追い求めて居た理想形の女の子に嫌われていて。
バイト先の皆からも煙たがられていて。
邪魔もので。つまらなく自立してないあまのじゃくで尊敬する後輩などいなく。
黙っていればそれだけ人が避けて行く。
大事に出来る人がいなく。
大切ではない大多数の存在を守れず、愛する必要のない人に迷惑を掛け。
誰をも愛せず。誰からも愛されない。
誰もが知っている現実。
僕だけが知らない。
知らないつもりでいる。
知らないようにしている。
女の子に気まずいと言われた。
女の子に好きな人がいると言われた。
女の子に他当たってくださいと言われた。
僕は知らないつもりをした。
受け入れられない自分は精一杯の幻想で知らないつもりをした。
僕はその子から話しにくいと思われていて。
僕はその子から行為など寄せられておらず。
僕はその子から断られているのにも関わらず。
僕はその現実が見れないでいる。
愛想笑いを本気で捉え。
社交辞令を好意と捉える。
いつか。また。今度。近い内。後ほど。余裕出来たら。時間出来たら。
それをいつまでも待っている。
その時は来ないのに。
ちょっとこれ以上書けない精神状態になったので寝ます。
僕の前にある現実とは。
同い年の追い求めて居た理想形の女の子に好かれていて。
バイト先の皆からも好かれていて。
人気者で。面白くてしっかりしていて自立していて後輩からも好かれ尊敬されていて。
黙っていても誘いが多く断りを入れても充分なほど人生が充実している。
大事にするべき人がいて。
大切な唯一の存在を守れて、愛すべき人を愛せて。
誰をも愛せて。誰からも愛される。
誰も知らない現実である。
僕の現実。誰も知らないのだ。
僕の前にはそれが広がっている。
週末はデートをし、毎晩友人と遊び、好きな事で金を稼ぎ、自由気ままに周りに振る舞う。
僕はそうして僕の人生を生き現実を作る。
そのつもりだ。
僕は知っているのだ。
誰もそれを知らない。
皆が知っている現実とは。
同い年の追い求めて居た理想形の女の子に嫌われていて。
バイト先の皆からも煙たがられていて。
邪魔もので。つまらなく自立してないあまのじゃくで尊敬する後輩などいなく。
黙っていればそれだけ人が避けて行く。
大事に出来る人がいなく。
大切ではない大多数の存在を守れず、愛する必要のない人に迷惑を掛け。
誰をも愛せず。誰からも愛されない。
誰もが知っている現実。
僕だけが知らない。
知らないつもりでいる。
知らないようにしている。
女の子に気まずいと言われた。
女の子に好きな人がいると言われた。
女の子に他当たってくださいと言われた。
僕は知らないつもりをした。
受け入れられない自分は精一杯の幻想で知らないつもりをした。
僕はその子から話しにくいと思われていて。
僕はその子から行為など寄せられておらず。
僕はその子から断られているのにも関わらず。
僕はその現実が見れないでいる。
愛想笑いを本気で捉え。
社交辞令を好意と捉える。
いつか。また。今度。近い内。後ほど。余裕出来たら。時間出来たら。
それをいつまでも待っている。
その時は来ないのに。
ちょっとこれ以上書けない精神状態になったので寝ます。
