何だかいつもより蒸し暑い真夜中に、それでも流れていく時間と夜風
小さく虫の声が響いている
移り変わる季節は雨を終わらせて夏へと続く
繰り返す一年は今までの半分の足跡を刻み直すように、
彼の右足はまた新しい可能性へと一歩を踏み出して行くんだ
優しい想いが風に流されているよ。
誰かが夢に静かな寝息を立てている今。
願った答えに裏切られた瞬間は、「やっぱりな。」と気持ちを落としてしまうけれど
あまりにも静かな世界は彼の切なさを見透かすような、人肌に似た温かさに守られているみたいだ
「さあ、疲れを脱ぎ捨てておやすみなさい。」って裸の彼を包んでくれる
終わりが来ない映画みたいな彼のうつつは、今夜もきっと誰かへと続いている
届かない憧れにしがみつく彼の弱さをクールに見つめるこの夜に、時間は影となってそっと寄り添ってくれるから。
「あなたは明日をどんな顔で見つめるのだろう?」
優しい顔ならいいなあ。なんて、考えている
今日に蓋をされたすべての出来事は人の記憶となって過去へと続いていく
秘密も欲望もあなたの後ろで照れ隠ししながらね。
だからこそ変えられない昨日を、変えて行ける明日へと綴って行こう
生きているあなたにとって一番若い”今この瞬間”を抱きしめて行こう
きっとそこにしか彼やあなたの本当は生まれては来ないから。
そして願わくば叶う夢に誘われて、
彼の素顔がそっと誰かを守って行けますように。
忘れないで。
あなたが願いを込めるその想いがあなたを正して行くことを。
いつも強く信じていくあなたに訪れる時間が"幸せ"と呼ばれることを。
この先、すべての人たちの笑顔にその想いがずっと裏付けられて行きますように。。