全てを失った男
「俺が現れたと云うことは、歌う聖女もまた姿を現す事になる……どう思う?」

冷徹な女
「さぁ。知らないわ」

Face
「アナタ方の話の主旨が解りかねません。もう少し解りやすく説明できないものでしょうか? これでは混乱を招きますよ」

冷徹な女
「きっと、馬鹿なのよ……彼。自信のなさね。それとも仮面の少女に説明お願いしましょうか? 喋れないけど。アハハハハ……」


全てを失った男
「彼はどうした?」

冷徹な女
「彼って?」

Face
「そこにいますよ。相変わらず無口な男で御座いますね」


廃れた詩人
「…………」


「世界に言いたいことなんて、たかが知れている。だったら星の数ほどある貴方の話の一つを貰う」


全てを失った男