桂歌丸さんが亡くなられたとニュースを見ました。
とても残念です。
噺家になって66年、笑点の第1回から約50年、そんなに長い間続けてこられたのもすごいことだし、その年月の中で数え切れないたくさんの笑顔を生み出していたんだなと考えると本当に尊敬です。
テレビで今までの映像がいろいろ流れてて、唯一人間だけが持っている特権は笑うことだとおっしゃってました。その特権を存分に発揮できるように落語家には責任があると。悲しいけどたくさんの過去の映像をみると笑える。
ここ数年は入退院を繰り返してましたが、まだまだ覚えたい噺がある、まだまだやりたいことがあると言える歌丸さんがキラキラしてみえました。
自分が小さい頃から、ずっと祖父母とも見てきたせいか勝手に自分の祖父母のような親近感がわいてました。だから、余計に、悲しいです。
笑点を欠かさず見ていたわけでもないし、落語を聞いたこともなかったけれど、笑点の歌丸さん最後の回は絶対見なくちゃと思ってました。
仕事でしたが、患者さんにも「今日、歌丸さん笑点最後なんだって。」と自分がどの立場から言ってたのか(笑)
仕事を終えて、休憩室で他のスタッフと一緒に笑点を見たことを思い出しました。
最後だからと言って、特別なことはしてなかったけれども、いつもどおりに。いつもどおりだから、すごい。
そして、急にふと思い立って去年1人で歌丸さんの落語を聴きに行きました。少し風邪気味だったのですが、たまたま最後の1席の予約ができたので行ってみようと。普段落語を聴くわけではなく耳が落語に慣れてなくても、わかりやすくおもしろいと思った。
今思うと歌丸さんの落語を生で聴くことができて本当に良かった、もっと聴いてみたかった。
歌丸さん、今までお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。