3人が闇国先輩に話を聞いてるとき、生徒会長である菊科怜こと姫様は楽しそうに廊下を歩いてた。
「まぁ・・生徒関係を調べるならここよね・・・・。」
立ち止まって見上げたプレートにかかれていたのは「情報処理室」、またの名を情報部屋。
扉の前に立ってふふっ、と嬉しそうに微笑み姫様だが場所が廊下な為ちょっと違和感が・・・。
「さて、面白い事がわかるか楽しみだな・・・。」
部屋に入って教師用のパソコンをつけて楽しそうに待つ姫様。
「えっと・・・氷を使いそうな部活や授業はーっと・・・。」
カタカタとブラインドタッチで打ちながら画面でなにやら調べている姫様、何処かのページを見た瞬間ピタッと動きを止めた。
「これって・・・・そんな・・!!」
目を大きくして驚いてると急にドアが外れて倒れる音が同時にした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
場所は変わって晃、浩太、劉斗の3人は廊下を走って逃げていた。
「つーか、何でこうなってるんだよ!?」
「知るか!!俺だって知らねぇよ!!!」
走りながら叫ぶ劉斗に律儀に返す晃。
そして「裏切り者おおおおおおお!!」と叫びながら3人を追っている一般男子生徒達。
何故こうなっているかと言えば・・・
闇国先輩から聞いた場所に急いで向かおうとしたときに、たまたま劉斗に用事があった男子生徒達が話しかけてきて、渡す物を忘れてきてしまったのだ。
それに怒った生徒達に追っかけられていると言うわけです。
「つか、何でそう言う事だけは危ない橋渡るんだよ!?俺らまで巻き沿いくらうだろうが!!!」
「そう言う事だと!?姫様の隠し撮りがどれだけ大変かわかっているのか!?生徒会長だぞ!?隙が全然ないんだよ!!」
「・・・・もうそんなのどうでも良いですよ、彼等の意識飛ばしちゃ駄目ですか?」
「「それは駄目だ!!」」
喧嘩みたいに争ってる晃と劉斗に冷たい目線で二人を見ながらサラリと危ない事を言う浩太に息を合わせて止める二人。
はたから見たら追いかけられてる3人が気にも留めてないように雑談をしてる様子。
「・・ちょっ・・・・・ま、待て・・・この日をどんだけ待ち望んでたと・・思ってるんだ・・・!!」
対して追いかけてる男子生徒達は体力の限界が来て次々と足を止めている光景。
辛うじて体力がある生徒が息も切れ切れに言った言葉も3人はスルー。
「お待たせたね~♪」
嬉しそうに帽子をピョコピョコ跳ねさせながら戻ってくる闇国先輩。
「お待たせたね、って・・・・。」
「あれだ、闇国先輩の言葉だ・・あまり深読みするな。」
真面目に考え込む浩太に元気がない劉斗が静かにつっこむ。
それを気にせず、よっこいしょ、と言って向かいの椅子に座って帽子を取る闇国先輩。
「「・・・・・。」」
その可愛さについ見惚れてしまった、晃&劉斗。
しかし、相手があの闇国先輩と思い出し二人揃って残念そうに溜息をつく。
「む?なになに、我の顔を見て溜息つくとは・・・我に失礼じゃないか。」
「いや・・・気にしないでください・・・・・・。」
「あぁ、何で顔は良いのに趣味が・・・・ハァ・・。」
ムッと頬を膨らまして、むぅ~っと小さく唸る先輩に各々の感想を言いながら再度溜息をつく二人。
「えっと・・話を戻さしてもらいますね・・・。で、情報なんですけど・・・・。」
二人の友達を見ながら苦笑する浩太が、闇国先輩に情報を聞こうと話しかけた。
「ん?あぁ、それだけどね・・その氷柱って言うのはコレくらいなんだろ?我が思うにそれを持っていく方法なんて色々あると思うんだ。」
手で氷柱の大きさを見せてクスクスと楽しそうに笑いながら話す先輩。
それを聞いて3人が不思議そうな顔をした。
「けどよ、俺達から考えればそんなデカイ氷柱をなにに使うんだよ?」
「晃・・君はもう少し脳を柔らかくした方が良いよ?」
「なっ!?」
「に、兄さん落ち着いて・・・。」
晃の疑問を闇国先輩が僅かに哀れみの目で言い返し、それに苛ついた晃を隣で平然と止める浩太。
そんな騒がしい所で、劉斗が小さな声で呟いた。
「・・・適当な大きさに切って運べば、全てを持っていく事は可能だな。」
その呟きにニッと嬉しそうに口元を吊り上げる闇国先輩。
「変態だけど流石だね、頭が冴えてる。」
「・・それ褒めてねぇだろ・・・・・。」
チッと舌打ちをして椅子に踏ん反り返る劉斗。
その会話を聞いてた浩太が、あっ!っと言って話しに入ってきた。
「つまり、誰かが簪さんの氷柱を持ってるって事を知ってて、誰もいない時に小さく切り分けて持ち去った、って事?」
「そう言う事。」
浩太の答えに無邪気に笑いながら嬉しそうに答える闇国先輩。
「さて、そこまで解ったなら誰が何の為に持って言ったのかを教えようかな・・。」
そして闇国先輩はクスッと小さく笑って3人の顔を見てこの事件について話しだした。
嬉しそうに帽子をピョコピョコ跳ねさせながら戻ってくる闇国先輩。
「お待たせたね、って・・・・。」
「あれだ、闇国先輩の言葉だ・・あまり深読みするな。」
真面目に考え込む浩太に元気がない劉斗が静かにつっこむ。
それを気にせず、よっこいしょ、と言って向かいの椅子に座って帽子を取る闇国先輩。
「「・・・・・。」」
その可愛さについ見惚れてしまった、晃&劉斗。
しかし、相手があの闇国先輩と思い出し二人揃って残念そうに溜息をつく。
「む?なになに、我の顔を見て溜息つくとは・・・我に失礼じゃないか。」
「いや・・・気にしないでください・・・・・・。」
「あぁ、何で顔は良いのに趣味が・・・・ハァ・・。」
ムッと頬を膨らまして、むぅ~っと小さく唸る先輩に各々の感想を言いながら再度溜息をつく二人。
「えっと・・話を戻さしてもらいますね・・・。で、情報なんですけど・・・・。」
二人の友達を見ながら苦笑する浩太が、闇国先輩に情報を聞こうと話しかけた。
「ん?あぁ、それだけどね・・その氷柱って言うのはコレくらいなんだろ?我が思うにそれを持っていく方法なんて色々あると思うんだ。」
手で氷柱の大きさを見せてクスクスと楽しそうに笑いながら話す先輩。
それを聞いて3人が不思議そうな顔をした。
「けどよ、俺達から考えればそんなデカイ氷柱をなにに使うんだよ?」
「晃・・君はもう少し脳を柔らかくした方が良いよ?」
「なっ!?」
「に、兄さん落ち着いて・・・。」
晃の疑問を闇国先輩が僅かに哀れみの目で言い返し、それに苛ついた晃を隣で平然と止める浩太。
そんな騒がしい所で、劉斗が小さな声で呟いた。
「・・・適当な大きさに切って運べば、全てを持っていく事は可能だな。」
その呟きにニッと嬉しそうに口元を吊り上げる闇国先輩。
「変態だけど流石だね、頭が冴えてる。」
「・・それ褒めてねぇだろ・・・・・。」
チッと舌打ちをして椅子に踏ん反り返る劉斗。
その会話を聞いてた浩太が、あっ!っと言って話しに入ってきた。
「つまり、誰かが簪さんの氷柱を持ってるって事を知ってて、誰もいない時に小さく切り分けて持ち去った、って事?」
「そう言う事。」
浩太の答えに無邪気に笑いながら嬉しそうに答える闇国先輩。
「さて、そこまで解ったなら誰が何の為に持って言ったのかを教えようかな・・。」
そして闇国先輩はクスッと小さく笑って3人の顔を見てこの事件について話しだした。
「あ~他の奴に高い値段で売ろうと思ってたのに・・まさか知ってるなんて・・・・。」
「別に我が女の子の写真を持ってるのはそこまで変じゃないしね?それに、写真で危ない事しそうだし~♪」
くそー!!!と言って写真を渡す劉斗。
「写真って誰を撮ったの??」
「・・・・・・」
写真の相手が誰なのか気になり聞いた浩太に対して、頬を赤らめながら無言で返す劉斗。
それを察して目を大きくした晃がワナワナと身体を震わせながら闇国先輩が持っている写真を指差した。
「ま、まさか・・・」
「姫さんの・・・・・レアな寝顔・・・・。」
「ん~怜ちゃんは、寝顔も可愛いな~♪」
落ち込む劉斗を無視して悦に浸ってる闇国先輩。
「で、でも・・焼き過ぎたんでしょ?なら自分ではもう持ってるんじゃ・・・・」
「俺はいつも数枚多めに焼いて一枚余分に自分用にしてるんだよ!!!!」
元気付けようとした浩太に涙目になりながら叫ぶ劉斗。
「ま、ちゃんと貰ったし・・教えてあげる」
ちょっと待っててね?と言ってから立ち上がり奥の部屋に消える先輩。
そして先輩が見えなくなった途端に3人が揃って息を吐いた。
「あ~空気が美味い・・。」
「何度話してもあの人の空気には慣れねぇよ・・。」
「晃に同感・・僕も慣れないや・・・・。」
それぞれの感想を言って苦笑しあう3人。
「別に我が女の子の写真を持ってるのはそこまで変じゃないしね?それに、写真で危ない事しそうだし~♪」
くそー!!!と言って写真を渡す劉斗。
「写真って誰を撮ったの??」
「・・・・・・」
写真の相手が誰なのか気になり聞いた浩太に対して、頬を赤らめながら無言で返す劉斗。
それを察して目を大きくした晃がワナワナと身体を震わせながら闇国先輩が持っている写真を指差した。
「ま、まさか・・・」
「姫さんの・・・・・レアな寝顔・・・・。」
「ん~怜ちゃんは、寝顔も可愛いな~♪」
落ち込む劉斗を無視して悦に浸ってる闇国先輩。
「で、でも・・焼き過ぎたんでしょ?なら自分ではもう持ってるんじゃ・・・・」
「俺はいつも数枚多めに焼いて一枚余分に自分用にしてるんだよ!!!!」
元気付けようとした浩太に涙目になりながら叫ぶ劉斗。
「ま、ちゃんと貰ったし・・教えてあげる」
ちょっと待っててね?と言ってから立ち上がり奥の部屋に消える先輩。
そして先輩が見えなくなった途端に3人が揃って息を吐いた。
「あ~空気が美味い・・。」
「何度話してもあの人の空気には慣れねぇよ・・。」
「晃に同感・・僕も慣れないや・・・・。」
それぞれの感想を言って苦笑しあう3人。